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2023年8月25日
9月10日
08/05/2023
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本戦出場チームフォーカス - メキシコ ノックアウトステージへの復帰に意欲を燃やす

ミー(スイス)-4月29日、フィリピンのマニラで「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の組み合わせ抽選会が開催され、数ヶ月後に世界チャンピオンを目指す32チームの顔ぶれが出揃う。

今回はFIBA男子ワールドランキングpresented by Nike 31位、FIBAアメリカップ2013チャンピオンのメキシコを紹介しよう。

 

どのように本戦出場が決まったか

メキシコは、FIBA男子オリンピック予選の準決勝でブラジルに敗れたあとに、アメリカ大陸予選に臨んだ。長年メキシコ代表のキャプテンを務めたオマール・キンテーロがヘッドコーチに就任し、ファンは予選期間を通してスリリングな展開を見守ることとなった。最終的には予選最終試合の日に本戦出場権を獲得し、2014年以来のワールドカップ出場を果たすこととなる。

 

メキシコでバブル開催となった2021年11月のWindowは見事な滑り出しだった。アメリカ大陸予選グループDに入ったメキシコは、プエルトリコとの試合で17回のリードチェンジの末90-86で勝利した。ガブリエル・ギロンが21得点、ファビアン・ハイメスが19得点、12リバウンドを集め、ポール・ストールが14アシストを記録した。

第2試合には4000人以上のファンが集まり、13点差から反撃して97-88でアメリカに勝利。オルランド・メンデスが27得点、ポール・ストールが18得点、11アシストを記録した。

 

2022年2月のWindowでも勢いは止まらず、キューバを相手にジロンが23得点、ダニエル・アミーゴが15得点、11リバウンドを記録し、82-72で勝利した。しかし次のアメリカ戦に89-67で敗北を喫し、連勝はストップした。

2022年6月7月のWindowは、ホームでキューバに75-66で勝利し、ポール・ストールとパコ・クルスが合わせて33点を獲得して幕を開けた。メキシコはファーストラウンドで再びプエルトリコを倒すことができず、アウェーで延長戦の末に97-87で敗北を喫した。この試合では15回のリードチェンジがあり、アミーゴとクルスは合計39得点を挙げて18点差からの追い上げに貢献したが、一歩届かなかった。

セカンドラウンドは、チワワに集まった1万200人の観客が見守る中行われたコロンビア戦で、20点のリードを奪うも逆転を許し93-89で惜敗となった。グループFの第2戦ではブラジルを82-72で下し盛り返した。

 

メキシコはセカンドラウンドのWindow1とWindow2の間に開催されたFIBAアメリカップ2022に出場し、開幕戦でアメリカを破った。その後グループリーグ最終戦でベネズエラに敗れ、準々決勝ではカナダに82-77で逆転負けを喫した。2022年11月のWindowでは、ジロンとクルスが合わせて38点を獲得し、ホームでウルグアイに80-60で勝利したが、アウェーで行われたブラジルとの第2戦は102-56で惨敗となった。

5つのワールドカップ出場枠をめぐるアメリカ大陸予選の競争は熾烈を極め、2023年2月の最終Windowでようやく決着がついた。メキシコはアウェーでコロンビアを相手に113-54と快勝し、6人の選手が2桁得点を記録した。その後のウルグアイ戦では11点差から第2クォーターを28-12で反撃し、82-69で逃げ切ってワールドカップ出場権を獲得した。

 

ワールドカップでの最高成績

メキシコのワールドカップ出場は6度目で、2014年以来となる。1959年に初出場した後3大会連続でワールドカップ出場を果たし、13位、9位を経て1967年に8位に入賞した。このウルグアイ大会での成績がこれまでの最高成績である。1974年は9位となり、その後40年間という期間を経て9年前のスペイン大会で世界の舞台に復帰し、14位となった。

過去のワールドカップ

2014年に40年間のブランクに終止符を打ち、バスケットボールがメキシコのスポーツシーンに復活した。グループDに入ったメキシコは、リトアニアに87-74で敗れ、第2戦はスロベニアに89-68で敗れた。その後アンゴラを相手にグスタボ・アヨンが17得点、12リバウンドを記録し、79-55で破って初勝利を挙げた。その後オーストラリアに70-62で敗れたが、韓国を87-71で下し、アンゴラとのタイブレークを制してRound of 16に進出。しかしノックアウト・フェーズでは、アメリカに86-63で敗れた。

 

注目選手

予選では12試合すべてに出場したガブリエル・ギロン、イスラエル・グティエレス、ファビアン・ハイメス、オルランド・メンデス、ポール・ストールの5人や、11試合に出場したガエル・ボニーヤが、チームの強い核となった。

ポール・ストール

ストールとメンデスは、2014年のワールドカップにも出場しており、同じく2014年に出場したホルヘ・グティエレス、パコ・クルス、ヘクター・ヘルナンデスとともに、再びワールドカップの舞台に戻ってくるだろう。他にもキンテーロヘッドコーチは、NBAガードのホワン・トスカーノ・アンダーソンや、ルーカス・マルティネス、アレックス・ペレス、ダニエル・アミーゴ、ジョシュア・イバラをといった才能あふれる選手を抱えている。

イスラエル・グティエレスとパコ・クルス

また、ボニージャを筆頭に、ジーザス・オチョア、ディエゴ・ウィリス、エステバン・ローチ、モイセス・アンドリアシ、ビクトル・バルデスなど、次世代を担う若手の活躍も期待されている。

本戦出場チームフォーカスシリーズ

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