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2023年8月25日
9月10日
21/04/2023
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本戦出場チームフォーカス - リトアニア ビッグ3で大きな表彰台を目指す?

ミー(スイス)-4月29日、フィリピンのマニラで「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の組み合わせ抽選会が開催され、数ヶ月後に世界チャンピオンを目指す32チームの顔ぶれが出揃う。

スペインオーストラリアフランススロベニアに続いて、FIBA男子ワールドランキングpresented by Nike 8位、2010年ワールドカップ3位で、FIBAユーロバスケット3度優勝経験のあるリトアニアを紹介をしよう。


どのように本戦出場が決まったか

リトアニアは、1992年以来初めてオリンピック出場権を逃したダリウス・マスコリウナスに代わって、カジス・マクスヴィティスがヘッドコーチに就任し、ワールドカップ予選を前に大きな変化を遂げた。また、長年に渡りチームを牽引してきたヨナス・マチュリスがヨーロッパ予選を前に引退し、リトアニアの新たな方向性が示された。

予選では多くのトップスターが欠場する中、マルティナス・エコーダスの8試合出場を筆頭に、9人が6試合以上に出場。マクスヴィティスヘッドコーチは強力なチームの核を作り上げ、Window6を前にワールドカップ出場権を獲得した。

 
リトアニアは予選を5連勝でスタートしたが、うち2試合はタフな試合展開となった。第3戦のボスニア・ヘルツェゴヴィナ戦では、オスバルダス・オリセビシウスが20得点を挙げ、78-77で勝利した。また、元NBA選手のイグナス・ブラズデイキスは、ブルガリア戦で13得点、6リバウンドを挙げ、72-70で勝利し、5勝0敗の成績を収めた。

その後ホーム開催となった1次ラウンド最終戦、チェコ共和国との戦いで初めての敗戦を喫した。

ドマンタス・サボニスとヨナス・バランチュナスがチームの2勝に貢献

NBAのスター選手であるドマンタス・サボニスとヨナス・バランチュナスが2022年8月のWindowに出場し、ハンガリー戦とモンテネグロ戦で二人あわせて平均30.5得点、16.5リバウンド、7.0アシストという成績でチームを2勝へと導いた。

その直後に開催されたFIBAユーロバスケット2022ではグループステージをかろうじて生き残り、ベスト16でその後チャンピオンとなるスペインに延長戦で敗れた。2022年11月のWindowでケーストゥティス・ケムズーラが、マクスヴィティスの後任としてヘッドコーチに就任した。

ホームで開催された初戦のフランス戦では、フランスの若きスター候補ビクター・ウェンバンヤマがデビュー戦で活躍を遂げ、25点差の惨敗を喫した。しかしケムズーラはチームを立て直し、モンテネグロ戦で65-56で勝利を収め、ワールドカップ出場権を獲得した。


ワールドカップでの最高成績

リトアニアは、今回で6度目5大会連続のワールドカップ出場となる。1998年2006年の2大会では準々決勝に進出し、2010年と2014年には準決勝に進出。2010年には過去最高の3位を獲得している。

2010年ワールドカップで3位入賞を果たし喜ぶリトアニア

過去のワールドカップ

リトアニアは1998年に初めてワールドカップに出場し、準々決勝でロシアに敗れた。2006年のベスト8ではスペインに敗戦。2010年はグループステージを全勝で突破し、その後中国とアルゼンチンに勝利した。準決勝でアメリカに負けたが、3位決定戦でセルビアを破り3位入賞を果たした。

 
2014年、リトアニアはグループステージで唯一オーストラリアに敗れ、ベスト16でニュージーランド、準々決勝でトルコに勝利。準決勝で再びアメリカとの対決となったが、強豪アメリカに敵わず敗北を喫する。その後3位決定戦でフランスに95-93で敗れ、メダル獲得は叶わなかった。

2019年中国ワールドカップでは、開幕戦で再びオーストラリアに敗れ、第2戦でフランスに敗北。グループステージを突破することができず、ワールドカップ史上最も成績の低い9位という結果となった。

注目選手

ドマンタス・サボニスとヨナス・バランチュナスのビッグマンコンビが、チームの中心となり引っ張っていくと見られる。新鋭ポイントガードのロカス・ヨクバイティスも、初めてサボニスやバランチュナスと一緒に出場したトーナメントで息の合うプレーを見せており、将来的に重要な存在となることだろう。

ロカス・ヨクバイティスは、FIBAユーロバスケット2022での活躍でファンの支持を集めるようになった

その他にも、才能ある選手が控えている。ミンダウガス・クズミンスカス、イグナス・ブラズデイキス、マリウス・グリゴニス、ロカス・ギードライティス、アーナス・ブツケビシウス、ルカス・レカビシウス、エドガラス・ウラノヴァス、マルティナス・エコダスといった面々だ。さらにマレク・ブラゼヴィッチ、アーナス・ヴェリッカ、トーマス・ディムサ、エイマンタス・ベンジウス、ギティス・マシリウス、イグナス・サルギナウスといった選手たちが、最終ロスター入りに向けて戦うこととなる。

FIBA