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2023年8月25日
9月10日
09/05/2023
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本戦出場チームフォーカス - モンテネグロ 大きさは関係ないと示せるか

ミー(スイス)-4月29日、フィリピンのマニラで「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の組み合わせ抽選会が開催され、数ヶ月後に世界チャンピオンを目指す32チームの顔ぶれが出揃う。

今回はFIBA男子ワールドランキングpresented by Nike 18位、FIBAユーロバスケット4度出場のモンテネグロを紹介しよう。

 

どのように本戦出場が決まったか

モンテネグロは、ヨーロッパ予選最終試合の日に2023年ワールドカップの出場権を獲得し、2021年8月のヨーロッパプレ予選から始まった長い旅路の終わりを迎えた。

ボスコ・ラドヴィッチヘッドコーチ率いるチームは、2021年8月12日から18日までホスト国としてポトゴリツァで開催したプレ予選グループFで、アイスランドとデンマークにそれぞれ2勝し、本予選グループEに進んだ。2021年11月のヨーロッパ予選開幕戦は、アウェーのフランス戦で、ウラジミール・ミハイロビッチが23得点を挙げたが、第3クォーター後半に10点のリードを失い73-67で敗れた。

その後ポルトガルとの試合でジャスティン・コブスが22得点を挙げて、初勝利を収めた。

2022年2月のWindow初戦では、ミハイロビッチがハンガリー戦で27得点を挙げ、ボーヤン・ドゥブリェヴィッチが19得点、8リバウンド、7アシストのトリプルダブルを達成し、モンテネグロの勝利に貢献した。しかしその数日後、チームはホームでハンガリーに88-84で逆転負けを喫した。

 

2022年6月7月のWindowではフランスを相手に、リードチェンジが17回におよぶスリリングな試合の中、残り31秒でネマニャ・ラドヴィッチがフローターシュートを決めて、70-69で勝利を掴んだ。その後ポルトガルにも勝利した。

セカンドラウンドグループKでは、ホームでボスニア・ヘルツェゴヴィナに勝利し、ミハイロビッチが20得点を挙げて快勝のスタートを切った。2022年8月のWindow第2戦、リトアニアとの試合ではケンドリック・ペリーが21得点を決めるも、17点差で敗れた。

FIBAユーロバスケット2022では、グループフェーズでは3勝と好調だったが、Round of 16でドイツに敗北を喫した。

2022年11月のWindowは、アウェーでチェコに65-55で勝利し、ホームでリトアニアに65-55で敗れた。そして2023年2月、ワールドカップ出場をかけた最終Windowに臨んだ。初戦はボスニア・ヘルツェゴヴィナに74-66で敗れチャンスを逃すも、ホームでチェコに88-70で勝利し、本戦出場権を獲得した。

 

ワールドカップでの最高成績

モンテネグロは今回が2度目のワールドカップ出場となり、前回に続く連続出場を果たす。2019年、人口60万人ほどのバルカン半島モンテネグロの出場は、ワールドカップ出場国の中で最小の国となったが、その記録は2023年カーボベルデに代わることとなる。

デビュー戦となった2019年の中国大会では、32カ国中25位という結果だった。

過去のワールドカップ

モンテネグロは2019年中国で初めて世界の舞台に立ち、ファーストラウンドではギリシャ、ニュージーランド、ブラジルとの試合すべてで黒星を喫した。17-32位グループラウンドではトルコに敗れた後、日本を80-65で下し、ワールドカップ初勝利を飾った。

 

注目選手

ジャスティン・コブス、ジョナ・レイドボー、ケンドリック・ペリーの3選手のうち、ワールドカップに出場するのは1人だけになるだろう。

ケンドリック・ペリー

しかしモンテネグロには、ウラジミール・ミハイロビッチ、ボージャン・ドゥブリェビッチ、ニコラ・ヴチェビッチ、ニコラ・イバノビッチ、ディノ・ラドンチッチ、ネマニャ・ラドビッチ、ゾラン・ニコリッチといった強い核となる選手たちがいる。

ウラジミール・ミハイロビッチ

さらに、マルコ・トドロヴィッチ、イゴール・ドロブニャク、アレクサ・イリッチ、マルコ・シモノヴィッチ、ペタル・ポポヴィッチといった面々もいる。また、ラドヴィッチヘッドコーチは若手選手を連れてくる可能性もあり、アンドリア・グルボヴィッチ、ヨヴァン・クリヤイッチ、アンドリア・スラブコヴィッチ、ボージャン・トマセヴィッチ、フェドール・ズギッチなどが候補に挙げられている。

本戦出場チームフォーカスシリーズ

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