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2023年8月25日
9月10日
25/04/2023
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本戦出場チームフォーカス - ドイツ デニス・シュルーダー率いるチームはユーロバスケットの成功を繋げられるか

ミー(スイス)-4月29日、フィリピンのマニラで「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の組み合わせ抽選会が開催され、数ヶ月後に世界チャンピオンを目指す32チームの顔ぶれが出揃う。

スペインオーストラリアフランススロベニアリトアニアギリシャイタリアの次は、FIBA男子ワールドランキングpresented by Nike 11位、2002年ワールドカップ3位、FIBAユーロバスケット2022銅メダルのドイツを紹介しよう。


どのように本戦出場が決まったか

ドイツはワールドカップ予選の前にヘッドコーチが代わり、大きな方向転換をすることとなった。FIBAオリンピック予選で東京へのチケットを獲得し、29年ぶりにオリンピック準決勝へと進出させたヘンリック・ロドルが退任し、ゴードン・ハーバートがヘッドコーチに就任した。

ワールドカップ予選は低調なスタートを切ったものの、スロベニアとの対戦で劇的な勝利を収めたのをはじめ、大会を通して大躍進を遂げ、Window5でワールドカップ2023への出場権を獲得した。

 
予選第1戦はホームでエストニアに69-66で敗れ、不調なスタートを切った。しかしその後は、クリスチャン・ゼンフェルデール、デイビット・クラマー、ユストゥス・ホラッツの3人が中心となり、4点差以内の僅差で3連勝を飾った。

2022年6月7月のWindowでは、デニス・シュルーダーがチームに合流し、エストニアに31点差で勝利を挙げリベンジを果たす。シュルーダーは14得点、7リバウンド、9アシストと輝きを放った。その後ホームでポーランドに93-83で勝利し、シュルーダーはヨーロッパ予選の記録となる38点を獲得した。

2022年8月のWindowは、フランツ・バグナーがスウェーデン戦で16得点、5リバウンド、5アシストという素晴らしいデビューを果たし、17点差で勝利したところから始まった。その後、スロベニアに90-71で勝利し、シュルーダーとヨハネス・フォウクトマンがダブルダブルを達成し、その強さを見せつけた。

 
チームはそのパフォーマンスをベースに、ホームで開催されたFIBAユーロバスケット2022で見事なプレーを見せ、3位入賞を果たし、2005年以来の表彰台獲得となった。2022年11月のWindowでは、ホームで行われたフィンランド戦でゼンフェルデール、クラマー、ホラッツのトリオが活躍し94-80で勝利。3人あわせて56得点、12リバウンド、16アシストを記録して、ワールドカップ2023出場を確実なものとした。

すでに目標を達成したドイツは、その後の第2戦でスロベニアに敗れ、8連勝の記録が途絶えることとなる。

ワールドカップでの最高成績

ドイツは、直近6大会中の5大会を含め、7度目のワールドカップ出場となる。1998年の出場を逃したドイツは、2002年ダーク・ノヴィツキーの活躍により準々決勝でスペインを破り、準決勝に進出した。ベスト4でアルゼンチンに敗れたが、3位決定戦でニュージーランドに勝利し、過去最高の成績を収めた。

過去のワールドカップ

2002年に3位となったドイツは、2006年再び準々決勝に進出したが、アメリカに敗れた。その4年後、ドイツはグループステージでセルビアにダブルオーバータイムの末に勝利したが、オーストラリアに大敗し、アンゴラにもオーバータイムで敗れ、Round of 16進出を逃した。

2014年のワールドカップに予選落ちしたドイツは、2019年大きな期待を背負って世界の舞台に戻ってきたが、開幕戦でフランスに4点差で敗れ、ドミニカ共和国にも2点差で敗北を喫する。デニス・シュルーダー率いるドイツ代表は、18位という結果に終わった。

注目選手

チームの中心となる選手は依然としてデニス・シュルーダーだが、このプレーメーカーには多くの助けがある。フランツ・バグナーは、FIBAユーロバスケット2022で、チームの頼れる支柱となれることを示した。また、弟のモリッツ・バグナーや、NBAでプレーするダニエル・タイス、マキシ・クレーバー、アイザイア・ハーテンシュタインといった選手もいる。

 
ハーバートヘッドコーチは他にも、マオド・ロ、ヨハネス・フォウクトマン、アイザック・ボンガ、ニールス・ギファイ、アンドレアス・オブスト、ニック・ヴァイラー-バブ、ポール・ジプサー、ダニロ・バルテルなどの有力選手を抱えている。また、ヨーロッパ予選で活躍したクリスチャン・ゼンフェルデール、ユストゥス・ホラッツ、デイビット・クラマー、ヨナス・ウォルファース-ボッターマンにも注目だ。

そして、アナドル・エフェス・イスタンブールでユーロリーグを2度制したビッグマン、ティボー・プライスもロスター入りの可能性があるだろう。

FIBA