深圳(中国)— 日本は長い間、その容赦ないスピード、鋭い外角シュート、そして組織的なモーションオフェンスで知られている。2025年FIBA女子アジアカップの初日、若い二人のスターが、日本の進化するスタイルと明るい未来の重要な部分を担っていることを見せつけた。
レバノンに72-68で接戦を制したこの試合で、21歳の薮未奈海が5本の3ポイントシュートを含む19得点を挙げ、2スティールを記録した。一方、19歳の田中こころは先発出場し、11得点、3アシスト、2本の3ポイントを決め、初めてのFIBA女子アジアカップの出場で、落ち着いたプレーを見せた。
「いいリズムがなかなかつかめませんでした。ディフェンスで多くのミスもありました。」と薮は試合の課題について振り返った。「反応するのではなく、もっとアクションを起こさなければいけない。相手に反応させる状況を作れず、自分たちが反応する側になってしまいました。」
それでも彼女は自分の役割に自信を持ち続けている。
「この試合に入るときは全く緊張しませんでしたが、最初のシュートを決めた後、さらに落ち着きました。」と薮は語った。「私はシューターなので、ただ打ち続けるだけ。それが私の仕事です。ディフェンスが何をしているかを見ながら、チームのために仕掛けていこうと努力しました。」
大会前から、ベテランのチームメートである馬瓜ステファニーも、特に田中のことを絶賛していた。
「今の私たちのチームには、勢いよくプレーし、非常に積極的で、チームを驚かせることができる若い選手たちがいます。」と彼女は言った。「新しいポイントガードの田中は19歳ですが、すでに注目を集めています。とてもエキサイティングで才能豊かな選手である彼女が国際舞台でプレーしているのを見るのは日本のファンにとっても素晴らしいことです。」
ヘッドコーチのコーリー・ゲインズも、田中の成長とチームの成長を促すオープンなコミュニケーションを高く評価している。
「ココは私達のポイントガードです。何がより良くできたか、何を学べたかをはっきりさせたかったし、試合後に彼女の意見も聞きたかった。」と試合後に彼女と会話した理由をゲインズヘッドコーチは語った。「バスケットボールではオープンなコミュニケーションが非常に重要です。私が見たことと、彼女が見たことを共有することが大事だと思っています。叫ぶだけでは伝えていることになりません。彼女は若くて学んでいる最中なので、それをサポートしたいと思っています。彼女が何を考えているのか理解し、私が何を考えているかもきちんと伝えたいと思っています。」
日本のオフェンスは、絶え間ない動きと迅速な判断力を基盤としており、田中と薮はレバノン戦でそれを示した。二人の若い選手のロングシュートとプレッシャー下でも冷静さを保つ能力は、チーム全体に高い確率での得点の機会をを作り出している。
日本はベテランのスター選手の一部を欠く中で大会を進めているが、田中と薮の台頭はスムーズな世代交代と明るい未来を示している。彼女たちのブレイクアウトパフォーマンスは、接戦を勝ち取っただけでなく、チームにエネルギーをもたらした。
若さと戦術的成熟を兼ね備えた二人は、日本のタイトル奪還に向けた重要なキーパーソンになるだろう。初日だけでも、スピード感あふれる、外角を中心とした日本女子バスケットボールのスタイルが、頼もしい次世代にも受け継がれていることを証明している。
FIBA