深圳(中国)-馬瓜ステファニーは、今回でFIBA女子アジアカップの出場は3回目となり、経験豊富な選手であるとともに、新世代の選手たちのメンターとして、日本女子バスケットボールの重責と希望を背負っている。日本が5連覇を果たした2021年大会、そしてタイトルを守りきれなかった2023年大会に出場した経験を持つ馬瓜は、国際大会の酸いも甘いも、よく知っている。
今年の馬瓜のスタートは安定しなかった。3試合で平均10点、3リバウンド、1.7アシストとスタッツを伸ばしてるものの、最初のレバノン戦、フィリピン戦では攻撃面で苦戦た。しかし、オーストラリアとの接戦では、その意思が輝き、効率的な11本中6本のフィールドゴールを決め、19点を挙げた。これは、彼女が本当に重要な場面で力を発揮することを示すものだった。
コーリー・ゲインズヘッドコーチは彼女のリーダーシップを称賛し、「ステファニーは大事な試合で活躍できる選手です。彼女はベテランとして今日の試合でしっかりやってくれた。彼女のプレーには誇りを持っている。彼女は私が求めたことをすべてやってくれた。」とコメントした。
馬瓜本人はこの負けについて、以下のようにコメントした。
「オーストラリア戦は厳しい試合でした。負けたことは残念ですが、最初の2試合よりずっと良いプレーができました。これからも前向きに頑張らないといけない。」
ヨーロッパのクラブチーム、Casademont ZaragozaやMovistar Estudiantesでプレーし、オリンピックでの経験(2021年東京、2024年パリ)も経て、馬瓜はスコアラーとしてだけでなく、日本代表の顔として活躍してきた。2023年の敗戦からは重要な教訓を学んだという。
「前回はやりたいことができなかった部分もありました。それが2023年のタイトルを逃した大きな要因です。今後は同じ方向を向いて、より良い結果を出すために必要なことをすべてやりたいです。」と語った。
日本が直面する課題についても、思慮深くこう付け加えた。「相手にやられることは、時には仕方ありませんが、毎回のポゼッションで相手にやられてしまうのはまた別の話。こういう言い方は変かもしれませんが、レバノンやフィリピンのビッグマンにやられていて、強豪のオーストラリアや中国と対等に戦えるのかと思うこともあります。それについては真剣に考えなければいけません。」
3日目、オーストラリアはリバウンドで44-32、ペイントエリアの得点で34-24と日本を上回り、日本は苦しい展開となった。
しかし、馬瓜の忍耐力と粘り強さ、リーダーシップ、スキルは依然としてチームの中で重要な役割を果たした。彼女がメンターとなり、チームを安定させる役割は、日本がその強さを取り戻し、アジアの頂点に返り咲くために不可欠になるだろう。
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