深圳(中国)- 日本は10年以上にわたり、FIBA女子アジアカップで圧倒的な存在感を示し、5連覇も達成した。その特徴はスピード、正確さ、恐れ知らずのシュート力にあった。しかし、2023年の決勝で中国に敗れ、パリオリンピックで勝利なしに終わったことで、アジアのバスケットボールファンは、かつて無敵だった日本がどのように立ち直るのかを見守っている。
ロスターの再編、ニューフェイスの登場、そしておなじみのスター渡嘉敷来夢の復帰を迎え、日本は2025年大会に臨む。証明すべきことと守るべきものの両方を抱えながら、AKATSUKI FIVEはアジアの頂点を奪還できるのか。
1. 新たなケミストリーの構築
2025年のチームは、シドニーで戦ったチームと大きく異なる。司令塔本橋菜子、シャープシューターの山本麻衣、ディフェンスの要赤穂ひまわり、ダイナミックなプレーメーカー宮崎早織など、重要なメンバーが抜けたことで、タレントとリーダーシップの埋めるべき空白が生まれる。
新しいヘッドコーチのコーリー・ゲインズは、若手の才能を取り込みつつ、日本の伝統的なシステム、速さと高いIQを持つバスケットを維持しなければならない。新しいローテーションの中で、信頼、リズム、プレーの実行をしていくことが課題となる。これは一朝一夕にはできないことであり、このレベルでのミスの余地は少ない。早急に一体感を築くことが、日本のタイトル獲得の鍵となる。
2. 渡嘉敷来夢の復帰がどうチームに馴染むか
2023年の大会と2024年のオリンピック出場を逃したベテランフォワードの渡嘉敷来夢が戻ってきた。彼女の復帰は試合の流れを変える可能性がある。得点力、リバウンド、気持ちの面でもリーダーシップに優れた彼女は、日本が必要とする経験とサイズをもたらす存在だ。彼女の長所は、フロアを広げ、ペイント内で戦えることだ。これは、中国やオーストラリアのような強豪に対して重要な要素となるだろう。
一方で、彼女がチームの進化にどう溶け込むかが課題となる。彼女の影響力は大きいが、これをチームの流れを乱さずに最大限に活かすための、適切な役割とリズムを見つける必要がある。
3. オリンピックでの敗退からの復活
東京でオリンピックの決勝まで進んだチームが、パリでは0勝3敗に終わったことは衝撃だった。グループリーグ敗退は、世界最高峰と戦う力があるのか、彼女たちのスタイルが今も通用するのかといった疑問を生んだ。
しかし、逆境はこのチームを何度も鼓舞してきた。アジアカップは、リセットと自信を再構築する絶好の機会となる。良い結果を出せば、チームにとっても、ファンにとっても、再びチームを信じるきっかけとなることができなるだろう。2025年に向けて、オリンピックでの敗北を糧に再び頂点を目指すことが、日本にとって最大の精神的・感情的なハードルとなる。
王朝は傷ついたかもしれないが、終わったわけではない。新たな才能、復帰したアイコン、そして再び立ち上がる強い意志を持つ日本には、FIBA 女子アジアカップ2025で挑戦を勝利に変える力があると信じる理由がある。
FIBA