深圳(中国)— FIBA女子アジアカップ2025ディビジョンAの開幕戦が日曜に深圳スポーツセンターで行われた。 日本は、ジャイアントキリングを狙うレバノンの奮闘をかわし、72-68で辛うじて勝利を収めた。
田中こころが残り1秒で冷静にフリースローを沈め、それが勝負を決める決定打となった。
試合の最後の2分間は、宮澤夕貴と渡嘉敷来夢の経験豊富なコンビが重要なシュートを決め、レバノンの反撃を封じた。
日本はこの勝利でグループBで1勝と一歩リードし、明日7月14日(月)19:30(現地時間)にもう一つの強豪・フィリピン戦に臨む。
コーリー・ゲインズヘッドコーチは 「調子が良くなかった。自分たちのスタンダードでプレーできなかった」とコメント。「こういうことはチームにはつきものだ。バスケットボールは人生。調子が悪いときもある」と語った。
薮未奈海は19得点を記録。前半に12得点を挙げて、チームの前半2Qの大量得点に貢献。この活躍もあり、日本は序盤に10点差をつけられるも逆転し、リードを取り戻した。
日本は、スロースタートとなり、最初はレバノンのRebecca Aklの堅実なプレーに苦しんだが、2Qからは冷静さを取り戻し、立て直した。
16-26のビハインドから、2023年の準優勝チームは17-6のランを見せ、田中がフリースローを決め、残り5分を切った時点で33-32とリードを奪った。
完全に試合の主導権を握ったのは藪がもう一本のスリーを決めた時だった。レバノンは追い上げに必死になるなか、彼女はディープスリーを成功させ、前半残り3分で38-36とリードを奪った。
田中は代表デビュー戦で11得点を記録し、試合の流れを掴む重要な役割を果たした。日本は合計で15本のスリーを成功させ、アシストも21を記録。これはレバノンより14多い記録となった。
最も決定的だったのは、宮澤がコーナーから放った15本目の3ポイントシュートで、残り2分で68-60とリードを広げ、レバノンの反撃をしのいだ。
Aklは、レバノンのエースであり、試合最高の27得点(シュート16本中8本成功)、5リバウンドを獲得した。彼女は格上の相手への勝利に向けてチームを鼓舞し、特に終盤に向けて大きな存在感を示した。
8点差からAklは力強くインサイドへドライブし、レイアップを決め、さらにトップからの3ポイントシュートも成功させた。そして最後の3.2秒にはフリースローを2本とも外すも、2本目はわざと外し、味方にリバウンドを取らせた。
Amar Mansourはボールを持ち、短いフローターを沈めて、点差を1ゴール差に縮めるも(70-68)、点差はこれ以上詰まらず、田中がそのまま試合を締めくくった。
Mansourは19得点、7リバウンド、5アシストを記録し、スティールも2つ加えた。Jillian Archerは、10得点と12リバウンドのダブルダブルで、デビュー戦ながら貢献した。
レバノンは月曜日16:30(現地時間)からオーストラリアと対戦する(現地時間16:30)。
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