深圳(中国)-最近のFIBA女子アジアカップの歴史の中で、中国と日本のライバル関係ほどペース、技術、ドラマ性に富んだものはない。この2チームはこれまでアジアカップ、オリンピック、ワールドカップ、オリンピック予選を含む主要な大会で計38回対戦している。
しかし、過去10年で彼女たちの対戦は新たな意味を持つようになった。このライバル関係がアジアの女子バスケットボールを象徴するような存在になってきているといっても過言ではない。
彼女たちは、直近5回のアジアカップ決勝のうち4回(2015年、2019年、2021年、2023年)、決勝以外でも2017年の準決勝のような重要な試合で激突し、毎回接戦を繰り広げている。2023年の決勝はわずか2点差、2019年と2017年は3点差、2021年の決勝は5点差の白熱した試合だった。
中国がライバル関係をリード- しかし日本がここ10年を支配
中国はこのライバル関係において、歴史的に優位に立っている。これまでの対戦38回のうち28回勝利を収め、そのうちアジアカップでは34回中25回勝利しています。しかし、2013年以降は形勢が逆転。日本が、2013年から2021年までのアジア大会5連勝を収め、アジアカップの連覇を重ねてライバル関係を支配した。
そこで迎えたのが2023年シドニーでの決勝だ。
2023年:中国が連覇を止める
2023年のシドニーでの決勝は、中国が長い連敗を断ち切った。中国が73-71で接戦を制し、2013年以来初めて日本に勝利。アジアの頂点に返り咲いた。
Han Xuは止められなかった。2本のディープスリーを含む、17本中12本成功のフィールドゴールで26点、10リバウンド、2アシスト、5スティールを記録。Li Menも17点、5リバウンド、6アシストを挙げた。勝利を決定づけるフリースローを決めたWang Siyuも17点を加えた。
これは両チームが対戦するときのルーティーンのようなものだ - 強度が高く、接戦の中で、両チームのスターたちがビックプレーを繰り広げる。
時代を代表する選手たちと記憶に残る瞬間
このライバル関係は各国を代表する素晴らしい選手たちの存在なしには語れない。
2021年には宮崎早織が26点と11アシストを記録し、日本の勝利に貢献。2019年に本橋菜子が24点と8リバウンドで日本を勝利に導いた時には、Han Xuがアジアカップ初出場ながら18点と7リバウンドを記録した。
2015年の決勝では日本が85-50と圧勝したものの、その前のグループステージで中国に勝利した際にはわずか1点差(57-56)であった。
それぞれの世代には、その時代を象徴するライバル関係がある。現在のアジア女子バスケットボールの中で、中国と日本の関係は最もアイコニックな存在だと言えるだろう。両チームは単なるライバルであるだけでなく、互いに切磋琢磨し、アジアの女子バスケットボールの基準を引き上げる存在になっている。
2025年も両チームが再び激突することは間違いない。「対戦するかどうか」 ではなく、「いつ」 対戦するのかに注目が集まる。
FIBA