ブルノ(チェコ)- FIBA U19女子バスケットボールワールドカップ2025の開始を待つ中で、優勝候補とされる国がいくつかある。
MVPの栄冠は、この優勝候補とされる国 -アメリカ、フランス、カナダ、オーストラリア、スペインの中から特に突出したプレーをした選手に渡ることが予想される。
もちろん、番狂わせも起こるだろうし、とくに女子の試合ではそれが顕著だ。一方、前回大会のMVP Iyana Martinは金メダルには届かなかったが、スペインが自国開催で銀メダルを獲得したなかでの輝かしいプレーが評価された。
しかし、大会が始まる前にいくつかの主要候補者を紹介しよう。大会が進むとともに、多くの顔ぶれが順位を上げることも、もちろん予想される。
10. Monique Bobongie - オーストラリア
BobongieはGemsの新たなリーダーとして頭角を現している。彼女は表彰台に上がるためのメンタリティと落ち着きを持ち合わせている。Canberra Capitalsと契約し、オーストラリアのWNBLやNBL1で貴重な経験を積んでいる。ポイントガードとしてオールラウンドなスキルセットを持つ彼女は、初戦から輝きを見せるだろう。
9. Ines Sotelo - スペイン
ミシガン州立大学のセンター、Soteloはこの大会で国の代表として、ペイント内で存在感のあるプレーをする準備ができている。スペインは去年のU18大会で活躍したデュオが不在のため、Soteloに頼る必要があり、彼女はその期待に応えるポテンシャルを秘めている。得点とブロックでダブルダブルの記録や、守備の要としても活躍するだろう。
8. Tea Cleante - フランス
フランスには複数のスター候補がいるが、Cleanteは常に候補に入る選手だ。得点力があり、大会の序盤でリズムをつかめば、攻撃の中心となる可能性が高い。彼女は直近で出場した3つのFIBAユース大会で2桁得点を記録している。
7. Jerzy Robinson - アメリカ
FIBA U17女子バスケットボールワールドカップ2024のMVP、Robinsonはすでに世界の舞台でその実力を証明している。連続でこのタイトルを狙うのは大きな挑戦だが、昨年のメキシコ大会で平均20点以上を記録し、平均約7リバウンドも獲得している彼女には不可能ではないだろう。
6. Ainhoa Risacher - フランス
2年前にFIBA U16女子バスケットボールワールドカップ2024でMVPになったRisacherは、その後U17でもオールスターに選ばれるなど、躍進を続けている。大きな数字ではなく、ガードとしての全体への影響力と、身体能力の高さが見られるディフェンスが目を引く。攻撃面でも非常にスマートなプレーでトップレベルのパフォーマンスを見せる。
5. Jazzy Davidson - アメリカ
Davidsonは、その質の高さと多彩なスキルでバスケットボールを簡単にやっているように見せる。ESPNのClass of 2025のナンバーワンに選ばれ、FIBA 3x3 U18女子ワールドカップ2024でも金メダルを獲得している。既に世界の舞台で成功を収めており、ブルノでの大活躍に向けて準備は万端だ。
4. Jasmine Bascoe - カナダ
ビラノバ大学の選手で、大学では平均16得点と得点力の高さを見せている。昨年のU18でカナダ代表として活躍し、オールスターファイブに選ばれた。ガードとして、ここ1年での成長を証明することが期待されている。力強くドリブルで攻め込むことも、プルアップジャンパーを決めることもでき、試合の状況をよく読むこともできる。この大会でも確実にインパクトを与える存在になるだろう。
3. Syla Swords - カナダ
Swordsは、NCAAミシガン大学でプレーしており、平均16得点をあげているもう一人のカナダ人選手だ。U19の舞台には2度目の登場となる。前回大会ではカナダの銅メダル獲得に貢献し、大会のオールセカンドチームにも選ばれた。今回はさらに成長した姿が見られるだろう。
2. Nell Angloma - フランス
昨年、フランスがヨーロッパ王者になった際にU18 MVPに輝いた多才なガード・フォワード。高さとハンドリング、インサイドとアウトサイド両方での存在感とフィニッシュ力を兼ね備え、ユーロカップ女子ではBLMAの一員として経験を積んでいる。12試合をプレーし、1試合あたり12点以上を安定して記録するパフォーマンスは素晴らしい。今回の大会でフランスにとってさらなるインパクトとなる活躍が期待される。
1. Sienna Betts - アメリカ
Nikola Jokicのプレースタイルを愛していると語るBettsだが、それは彼女のプレーに見て取れる。ペイント内での支配力を持ち、リバウンドからオフェンスでしっかり走ることもできる。フロアのスペースを上手に使い、パスの視野も広く、IQも高い。昨年のU18オールスターファイブに選ばれ、MVPも狙える存在だ。アメリカの重要な局面で頼りになる存在となるだろう。
※MVPラダーは完全に主観的なものであり、FIBAの公式ランキングではありません。すべてのコメントは著者の意見であり、ファンのみなさんに試合を楽しんでもらうためのものです。
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