ブルノ(チェコ) - アメリカはその驚異的な記録と才能豊かなロースターで、FIBA U19女子バスケットボールワールドカップ2025で圧倒的な優勝候補となるだろうが、それでも他のチームが優勝の座を狙う夢を持つことは可能だ。
二部構成のシリーズで、全16チームをレビューし、各チームがどうチャンピオンの連勝を止め、優勝の座を奪取できるかを考える。
多くの国にとってどれほど現実的かは議論の余地があるが、楽しみながら推測してみたいと思う。
まずは、ブルノで試合に臨む最初の8チームについての私たちの見解だ。
アルゼンチン
どう出場権を獲得したか: FIBA U18 女子アメリカップ 2024 3位 出場回数: 10 最高順位: 3位 (2009)
イベントへの出場回数が二桁に近づいているアルゼンチンは、長い歴史を持つ伝統的な参加国だ。前回のマドリード大会にも出場したMalena Maggi というリーダーを擁し、FIBA U18女子アメリカップ2024で銅メダルを獲得し、好調な様子を見せている。彼女たちの常にエネルギーと熱意を持つプレーにも期待したい。
オーストラリア
どう出場権を獲得したか: FIBA U18女子アジアカップ 2024 1位 出場回数: 16 最高順位: 1位 (1993) 彼女たちはFIBA U18女子アジアカップのチャンピオンで、1試合も落とさず優勝を飾ったことから、ブルノでは優勝候補の一角に数えられている。インサイドでもアウトサイドでも、個人の視点でもチームのコンセプトでも、彼女たちには多くの強みがある。また、リバウンドでも圧倒的に強く、昨年は1試合あたり驚異の60リバウンドを記録しまている。
ブラジル
どう出場権を獲得したか: FIBA U18 女子アメリカップ2024 4位 出場回数: 12 最高順位: 3位 (2011)
昨年のFIBA U18女子アメリカップでオールスターファイブに選ばれた、Ayla McDowell の出場が決まれば、本大会でもスター候補の一人を擁することになる。しかし、チームとしては決して一人だけのチームではなく、多くのタレントが揃ったチームだ。ブロック、ハッスル、そしてディフェンスを武器に、女王の座に挑むことができるだろう。
カナダ
どう出場権を獲得したか: FIBA U18 女子アメリカップ2024 2位 出場回数: 12 最高順位: 3位 (2017, 2023)
過去4回の大会で2つのメダルを獲得し、U18女子アメリカップの決勝に進出、さらにのFIBA U17女子バスケットボールワールドカップ2024の決勝戦にも進んでいる。カナダは確かに上昇気流に乗っている国だといえるだろう。得点力があり、ボールシェアもできる。Jasmine BascoeとNyadieng Yiechの素晴らしいコンビも見どころだ。
中国
どう出場権を獲得したか: FIBA U18女子アジアカップ2024 2位 出場回数: 15 最高順位: 3位 (2005) 中国が最初で最後のメダルを獲得してからちょうど20年が経つ。そろそろこのバスケットボール大国が再び輝く番だ。彼女たちは、たゆまない努力でFIBA U18女子アジアカップ2024で銀メダルを獲得。サイズがあるスーパースターのZiyu Zhangに目が行きがちだが、彼女たちがチームとして非常に良く連携してプレーしていたことは見逃せない。
チェコ
どう出場権を獲得したか: ホスト国として出場 出場回数: 7 最高順位: 1位 (2001)
まずはホームのサポートがある。また、ホームの地で全てを勝ち取るのは運命なのかもしれない。というのも、2001年にホーム開催したときはチェコが優勝し、それがこれまでで彼女たちの唯一の表彰台だ。これは本大会でも好成績獲得のサインなのだろうか? さらに、Emilie Brzonovaの洗練されたプレーによって、彼女たちはFIBA U18女子ユーロバスケットのディビジョンAへと昇格し、調子を上げている。
フランス
どう出場権を獲得したか: FIBA U18女子ユーロバスケット2024 1位 出場回数: 10 最高順位: 2nd (2013) 昨年のFIBA U18女子ユーロバスケットのチャンピオンであり、優勝を目指せるチームとして、エキサイティングな見込みにあふれている。彼女たちは強いフィジカル、高いスキルを備え、トロフィーを獲得するために必要なことがわかっている。もしアメリカがサプライズを起こして優勝候補から外れることになれば、女王の座を勝ち取るのに一番近いのが、このフランスだろう。
ハンガリー
どう出場権を獲得したか: FIBA U18女子ユーロバスケット2024 6位 出場回数: 4 最高順位: 3位 (2021)
2021年のワールドカップでのハンガリーの銅メダル獲得はサプライズとなったが、彼女たちがこのレベルで戦える国だということを証明した。さらに、二度目のチャンスは誰もが嬉しいものだ。今回、ハンガリーはFIBA U18女子ユーロバスケット2024で出場権獲得を獲得できなかったものの、セルビアの不参加で出場権獲得と、予期せぬチャンスが巡ってきての出場となる。
次回のパート2では、他の8か国を詳しく見ていく。
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