ミー(スイス) - FIBAバスケットボールワールドカップ予選の新たなサイクルが始まる。ここでの魅力の一つは、若き才能たちが 「ビッグボーイズ・クラブ」 に参入し、爆発的な活躍を見せることだ。
注目のデビュー選手から、すでにナショナルチームの重責を担う「経験豊かな」の20代の選手まで、ここに注目すべき「ネクスト・ジェネレーション」スターたちを紹介する。(順不同)
Dash Daniels – オーストラリア
誕生日: 2007年12月 18日 (17歳) 身長: 195 cm / 6'5"
アジアカップ2025で3連覇を達成したオーストラリアには、すでに22歳のMVP、Jaylin Gallowayという生粋の若手スターがいる。今、17歳の Dash DanielsがバックコートでGallowayを勢いづけることが期待されています。身長195 cmのDanielsは、今年のアジアカップでブーマーズとしてデビューしていますが、さらに多くの出場時間が期待できるかもしれない。ワールドカップの「ベテラン」でありオリンピック選手でもあるDyson Danielsの弟というNBAクラスの血をひくこのメルボルン・ユナイテッドのガードのプレーに注目だ。
Youssef Khayat – レバノン
誕生日: 2003年3月11日 (22 歳) 身長: 205 cm / 6'8"
身長205 cm / 6'8"のこのフォワードは、長らくレバノン・バスケットボール界の 「次世代期待の星」と目されており、これまでのところその期待を裏切っていない。
Khayatはアジアカップで印象的な活躍を見せ、シダーズ(レバノン代表の愛称)で得点、エフィシェンシー、リバウンド、ブロックでトップ3に入った。レバノンはアウェイとホームでカタールと対戦する。この、接戦が予想される2試合では、22歳のKhayatのオールラウンドな貢献が、極めて重要になる可能性がある。
注: レバノンとKhayatのプレーを見る際には、20歳のJihad El Khatibにも注目してほしい。そう、あのFadiの息子だ。
カール・タマヨ – フィリピン
誕生日: 2001年2月13日 (24 歳d) 身長: 203 cm / 6'8"
タマヨは今回のリストで「最年長」であり、すでにアジアカップ2回(アジアカップ予選への出場を含む)とオリンピック予選トーナメント2回に出場している最も経験豊富な選手の一人だ。今回のワールドカップ予選は2回目の挑戦となる。彼はワールドカップ2023の最終候補リストにも入っていた。
しかし、彼はまだ若手である。
彼がまだ24歳である事実は忘れがちだ。彼はフィリピン代表チームで2番目に若い選手(Kevin Quiambaoに続く)なのだ。身長203 cmのタマヨは、フィリピンがウィングで必要とするサイズと多才さを持っており、ギラス(フィリピン代表の愛称)が11月28日にグアムと対戦する際に、それらのすべてを再び見ることになるだろう。タマヨのブレイクアウト・ゲームとなるだろうか?
Abdullah Olajuwon – ヨルダン
誕生日: 2004年2月11日 (21歳) 身長: 195 cm / 6'5"
「NBAクラスの血をひく」 2番目の有望株である、偉大な Hakeem Olajuwonの次男は、アジアカップで土壇場での重要な貢献を見せ、その実力を証明した。威厳ある父親とは異なり、若きAbdullahはガードとしてプレーする。アジアカップの際、Abdullahは弟のAbdul Rahmanとプレーしたが、今回、Abdullahのみが、その有名な姓を背負ってプレーする。そのため、ファルコンズ(ヨルダン代表の愛称)が11月27日と30日にシリアと対戦する際は、すべての注目が彼に集まるだろう。特に彼の有名な父親が会場で目撃されれば、なおさらだ。
瀬川琉久 – 日本
誕生日: 2006年8月14日 (19 歳) 身長: 183 cm / 6'0"
瀬川が今回のウィンドウで最終メンバーに残るか、ましてやチャイニーズ・タイペイのようなチーム相手に出場機会を得るかどうかは定かではないが、私たちは彼の可能性をこれまでも目にしており、ホーバスHCがプレータイムを与えることを期待せずにはいられない。
FIBA U18アジアカップ2024のスターティングポイントガードであった19歳の瀬川は、クラシックなAKATSUKI JAPANのバックコート選手の特徴をすべて備えている。ユースの大陸大会では、平均14.4得点、アシストで全体3位の平均5.3本、さらに平均3.6リバウンドという安定した成績を残した。身長183 cmの瀬川は、そのポジションとしては特に小柄というわけではない。もし機会が与えられれば、シニアのチームメイトにバックアップとしての安心感を与えられる存在になるかもしれない。
AC Yu – Chinese Taipei
生年月日: 2002年2月14日 (23歳) 身長: 180 cm / 5'11"
チャイニーズ・タイペイのキャンプには大きな期待が渦巻いている。アジアカップ5位という勢いに加えて、Joe Linがタレントプールに加わったこともあり、ファンには楽観的になれる要素が多いといえる。
そしてもちろん、AC Yuもいる。この23歳は、チャイニーズ・タイペイで最高のカレッジプレーヤーの一人だったが、昨年、大学から直接日本のBリーグへと海外挑戦した初のチャイニーズ・タイペイ人選手となった。彼はこれまで自分の力で道を切り開いており、それが彼がこれまでのアジア予選とアジアカップ予選で7試合、チャイニーズ・タイペイ代表を務めてきた理由だ。
チャイニーズ・タイペイのバックコートは層が厚いが、試合がヒートアップし、Tucci コーチが「AC」をオンにしたくなった時に注目だ。
Maiar Albalbisi – シリア
生年月日: 2007年7月31日 (18歳) 身長: 184 cm / 6'0"
アジアカップで完全にノーマークだったもう一人の若手有望株、AlbalbisiはWest Asia Super Leagueに出場したばかりで、Al Riyadi戦ではAl Wahda SCのためにわずか19分間の出場で11得点を記録した。それに加え、彼がわずか18歳ですでにプロとしてプレーし、結果を出しているという事実は、彼の潜在能力の高さを物語っている。
Pranav Prince – インド
Birth Date: Jun 19, 2003 (22 years old) Height: 200 cm / 6'7"
生年月日: 2003年6月19日 (22歳) 身長: 200 cm / 6'7"
そのエリート級の運動能力のおかげでハイライトリールにおなじみの顔となった200 cmのスモールフォワードは、現在進行中のヤングケイジャーズの再建の核となっている。Princeのインド代表チームにおける突出した役割は、アジアカップで得点、リバウンド、アシスト、エフィシェンシーといったすべての主要なスタッツカテゴリーでチームをリードしたことによって証明されている。
インドが2017年以来の16連敗を断ち切り、史上初のワールドカップ予選での勝利を記録するためには、Princeが真にステップアップし、Kingのようにプレーすることが必要だ。
Junseok Yang – 韓国
生年月日: 2001年12月7日 (23歳) 身長: 180 cm / 5'11" 前回のFIBAバスケットボールワールドカップへの出場を逃した後、韓国は2027年に世界の頂点を目指して本大会でプレーすることを目指しているとなる。中国とのハイオクタンな試合が2試合控えており、この才能ある東アジアのチームには 「徐々に慣らしていく」 余裕はない。主な得点源はイ ヒョンジュンになるだろうが、Junseok Yangはオフェンスをまとめる接着剤のような存在だ。
180 cmのガードは、アジアカップで1試合平均5.5アシストを記録し、韓国チームをアシストでリード。ワールドカップ予選では、さらに多くのアシストやパスでの活躍が期待される。
Abdulla Mousa – カタール
生年月日: 2008年6月26日 (17歳) 身長: 188 cm / 6'2"
私たちは先走りすぎているかもしれない。あるいはトレンドにくいついているのかもしれない。
若きMousaは、わずか17歳でWindow1の予備ロスターに登録されている最年少選手であり、もしかしたら出場機会すら得られないかもしれない。しかし、彼が出場する可能性を示唆する理由はたくさんある。
188 cmのガードは、ユースレベルの大会ではシュートが絶好調で、U16アジアカップ2023とU18アジアカップ2024の両方で平均20得点以上を記録している。彼はシニアレベルでもプレーしており、2024年にはWASL - Gulf LeagueでAl Rayyanの一員として8試合に出場し、平均6.8得点を挙げている。
そして、カタールが2027年のワールドカップ自国開催に向けて未来を見据えている今、この若者が何をできるかに早いうちの今から注目することは、理にかなっているかもしれない。
Mohammad Amini – イラン
生年月日: 2005年4月26日 (20歳) 身長: 201 cm / 6'7"
ワールドカップ予選全体を見渡しても、Aminiほどチームの成功にとって重要な存在でありながら若い選手は他にいないかもしれない。これは誇張ではない。
Aminiは、ワールドカップ2023を含め、これまでのすべてのFIBA大会で平均二桁得点を記録しており、ワールドカップ2023では、当時まだティーンエイジャーであったにもかかわらず、平均13.2得点でイランをリードした。そう、Aminiは 「若手選手(young gun)」というよりも、彼のオフェンスの火力にふさわしい「若き大砲(young cannon)」、あるいはそれに見合った大型の火器というほうが正しいだろう。
Jiahao Yu – 中国
生年月日: 2003年3月18日 (22歳) 身長: 221 cm / 7'3"
わずか22歳にして、すでにバスケットボールで面白いキャリアを経て、多くの経験を積んでいる。彼はアメリカでBronny Jamesのチームメイトとして高校でプレーし、中国に戻ってCBAの新人王となり、4シーズン、オールスター級の活躍をした後、数か月前にBilbao Basketと契約し、スペインへ活躍の場を移した。
それはすべて、彼が若手時代に豊富な潜在能力を見せてきたからであり、単に身長221 cmという体格のおかげだけではない。2025年のアジアカップの銀メダリストである彼は、ジッダで平均7.2得点、4.7リバウンドというプレーを見せた。それが中国ファンが近いうちに、おそらくWindow1という早い時期に彼のさらなる活躍を期待している理由だ。
ワールドカップ2027アジア予選の試合は11月27日に開幕し、12月1日まで続く。試合のライブ中継やオンデマンドでのリプレイはCourtside 1891でストリーミング配信される。 ※一部地域では視聴制限が適用される場合があります。
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