ミー(スイス)- FIBAバスケットボールワールドカップ2027までまだ約2年あるが、世界各地で始まる大陸別予選のWindow開幕によって、大会への熱気が高まっている。 アジア予選は11月27日に試合が始まり、出場全16チームが強烈な第一印象を残すべく臨む。 序盤で数勝を挙げれば余裕を持って予選を進められるが、黒星スタートとなれば追いかける展開を強いられることになる。 同じWindow内で各チームがホーム&アウェーで2度対戦するため、激しい試合展開と素早い修正が見られるだろう。 以下は、展開が予想できない試合から伝統のライバル対決まで、必見のマッチアップリストだ。 カレンダーに予定を入れるのを忘れずに!
グアム VS フィリピン (グループ A)
11月28日(金) – 19:00 (現地時間 GMT+10) 12月1日(月) – 19:30 (現地時間 GMT+8)
グアムはついに初のワールドカップ予選出場を果たした。いくつかの試合は、結果に関わらず大きな意味を持つ試合となるが、グアムvsフィリピンの試合はまさにその一つだ。グアムの国際バスケットボール史上最大の試合のひとつになることは間違いなく、太平洋を挟んだ 「友好的なライバル」 との対戦には注目が集まる。 興味深いことに、グアムのメンバーにはフィリピンにルーツを持つJericho CruzやGrape兄弟(Aljurrell と Alschea)が名を連ねており、12月1日にケソンで行われる第2戦はまさに 「もう一つのホームゲーム」 となるだろう。
イラク VS イラン (グループ C)
11月27日(木)– 16:00 (現地時間 GMT+2) 11月30日(日)– 16:00 (現地時間 GMT+2)
普段は注目度が高くないカードだが、イランの圧倒的な強さを考えればそれも当然だ。だが、今回の対戦はがイラクにとって歴史的な日になるかもしれない。彼らがイランを最後に破ったのは2017年11月25日、ちょうど8年前のことだ。
前回の勝利から時がたった今、近年調子を落とすイランを相手にバグダッドのボーラーたち( #BallersOfBaghdad)が再び歴史に名を刻もうとしている。
カタール VS レバノン (グループ D)
11月27日(木) – 19:00 (現地時間 GMT+3) 11月30日(日)– 21:00 (現地時間 GMT+2)
2027年のワールドカップ開催国として、カタールはバスケットボール強化への意欲を明確に示している。 その前に立ちはだかるのが セダーズ(Cedars)ことレバノン。過去10年間、西アジアを代表する強豪チームの一つであり、前回のワールドカップにも出場している。 前回大会での最終順位は納得いく結果ではなかっただろうが、サウジアラビアやインドと同組のグループDでは依然として本命だ。
両チームはこれまでに接戦を何度か繰り広げている。そのうちの1試合は夏に開催されたアジアカップで、ここでも激戦を演じ、レバノンが84-80で辛勝している。
バスケットボールへの情熱が強いレバノンと、開催国としての誇りをかけるカタールがぶつかる一戦は、満員のアリーナでの熱い戦いになるだろう。
日本 VS チャイニーズ・タイペイ(グループ B)
11月28日(金) – 19:05 (現地時間 GMT+9) 12月1日(月)– 19:00 (現地時間 GMT+8)
2025年のアジアカップでは、AKATSUKI JAPANは9位と悔しい結果に終わった。一方のチャイニーズ・タイペイは12年ぶりに5位と健闘し、強い印象を残した。
近年の試合結果だけでなく、勢いにのっている両チーム。グループBでの直接対決は、アジアの勢力図を占う上で重要な一戦となる。 両チームは2017年に新しいワールドカップ予選制度が導入されて以降、すべてのワールドカップ予選で対戦しており、今回の直接対決2試合(11月28日・12月1日)も見逃せない。
中国 VS 韓国 (グループ B)
11月28日(金) – 19:30 (現地時間 GMT+8) 12月1日(月)– 19:00 (現地時間 GMT+9)
今回取り上げる2つの 「伝統のライバル対決」 の一つ。このカードは、2025年アジアカップ準々決勝(中国が79-71で勝利)の再戦となる。 アジアカップ準優勝の中国が有利と見られるが、実は2011年以来、両チームの直近9試合は勝敗が交互に入れ替わる “ジンクス” が続いている。 この流れが続くなら、今回は韓国の番かもしれない。 韓国はエースのLee Hyunjungが再び出場予定。ジッダでの中国戦では22得点・7リバウンド・4アシストの活躍を見せている。
オーストラリア VS ニュージーランド (グループ A)
11月28 日(金)– 19:30 (現地時間GMT+11) 12月1日(月) – 19:00 (現地時間 GMT+13)
リストの最後にこの試合を置いた理由は、オーストラリアがこれまでオセアニアのライバルを圧倒してきたからだ。とはいえ、オセアニアの2強によるこの対決は常に最高レベルの戦いになる。 トールブラックス(Tall Blacks)はアジアカップ2022予選でブーマーズ(Boomers)に歴史的勝利を挙げたこともあり、再び番狂わせを起こす可能性も十分ある。 両国の対戦は主要大会で計59回、直近の直接対決ではオーストラリアが21勝5敗と優勢だ。 しかし、ワールドカップ予選での対戦はこれが初めてであり、これまでにない重みを持つ一戦となる。
*試合は「Courtside 1891」でライブ配信およびオンデマンド視聴可能(地域によっては視聴制限あり)。
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