ミー(スイス) - FIBAバスケットボールワールドカップ2027アジア予選が間近に迫る中、日本代表は再び大舞台に立つため、一切の油断はない。
急成長する日本は、今月末にカタールに向けた挑戦が開幕するにあたり、前回と前々回の予選とは違う、いい形でのスタートを切りたいと考えているだろう。
ベテランガードの富樫勇樹は、特に11月27日から12月1日にかけて、チャイニーズ・タイペイと2試合を行うWindow1について、ベンドラメ礼央とホストを務めるポッドキャスト番組、Club 93 Podcastで語った。
「本当に11月は気を引き締めてやらないと。」
We have to win. Or else, we won't even make it to the World Cup to begin with.
富樫はWindow1にむけた、20名からなる代表候補に選出されている。AKATSUKI JAPANは、過去のはじまりで苦戦した経験を覆すべく、この2試合での連勝を目指す。
2019年のアジア予選、日本は4連敗からスタート。当時、フィリピンに2度、オーストラリア、そして東アジアでのライバル、チャイニーズ・タイペイにも敗れた。
2023年のアジア予選でも、最初の6試合で5敗を喫し、同じような苦境に陥った。もっとも、この時は開催国としてワールドカップ出場権が保証されていたため、負けが許されていたという状況がある。
「ラマス監督の時に、4連敗で始まった」と富樫は当時を振り返った。
しかし、その連敗スタートの後、スイッチを切り替えることに成功。オーストラリアを79-78で破って連敗を止めると、その後の7試合に勝利し、最終的にワールドカップへの切符を手に入れた。
「めちゃくちゃ大変ななか、そこから8連勝することができた」と、富樫。彼は2019年のアジア予選で10試合に出場し、平均6.3得点、1.5リバウンド、2.6アシストを記録している。
ワールドカップ出場権獲得以上に重要なことはないが、もちろん、AKATSUKI JAPANは今回こそよいスタートで予選のスタートダッシュを切りたいと考えているだろう。彼らは、この予選を勝ち上がることがどれほど厳しいものになるかを知っているからだ。
グループBだけでも、チャイニーズ・タイペイに加え、長年のライバルである韓国、そして2025年アジアカップで銀メダルを獲得した中国とも対戦しなければならない。
「11月にはチャイニーズ・タイペイとの2試合がある。チャイニーズ・タイペイ、韓国、中国と同じグループ。だから、この2試合は非常に重要。」と富樫。
渡邊雄太も後のエピソードで Club 93 podcastに出演した際、同様にこの点を強調した。また、今回初めてシーズン中にWindowに出場することについても語った。
「シーズン中のWindowに出るのは初めて」と元NBA選手は述べた。
「アメリカにいた時は、夏の8月のとかの試合にしか出たことない。Windowゲームは12試合ある。勝たないとね。(勝たないと)もうまずワールドカップ出れないから。」と富樫もこれに付け加える。
アジア予選では全ての試合が重要である。勝ち進んで第2次ラウンドに進んだ場合でも、西アジアのチームと同じグループになり、さらに厳しい戦いとなる。
富樫とベンドラメは、今年7月にサウジアラビアで開催されたアジアカップでイランやレバノンといったチームを実際に目の当たりにしており、彼らの強さは重々承知だ。
実際、日本は両チームと対戦している。グループリーグで最終的に銅メダルを獲得したイランと対戦し78-70で敗れ、準々決勝進出をかけた試合ではレバノンに97-73で完敗を喫した。
そしてごく最近、彼らはセルジオ・エル ダーウィッチ 、オマール・ジャマレディン、アリ・メズヘルといったレバノンの中心選手たちが、日本プロバスケットボールリーグ(B.LEAGUE)でプレーするために来日しているのを、より近くで目にしている。
「レバノン戦はもう完全に相手に勢いを与えてしまって止まらなかったっていうのはあるけど、イラン戦だよね。あそこを勝ってれば、だいぶ違うポジションで次のトーナメントに入れた。」 と富樫は語った。
「イランも強かった。強くなったというか。いい若い選手もいる。」とベンドラメも答え、両選手はモハマド・アミニやシナ・ヴァヘディなど注目した選手の名前を挙げた。
日本は今回こそ流れを変えることができるだろうか?彼らの予選への入りに注目だ。
東アジアの強豪は、まず11月28日に神戸でチャイニーズ・タイペイと対戦し、その後、チャイニーズ・タイペイの新北市で、再戦に臨む。ワールドカップ2027 アジア予選についての詳細は、こちらをクリック。
FIBA