ジッダ(サウジアラビア)- 中国のポイントガードガードZhao Ruiが、FIBAアジアカップ2025の準決勝、ニュージーランド戦で、24得点、3Pを5本で中国をニュージーランドに98-84の勝利へ導いた。
中国のベテランガードは緊張感のある一戦で、試合のペースを握り、5勝0敗と本大会負けなしのまま、準決勝を制して中国を10年ぶりとなる決勝へ導いた。ニュージーランドのトールブラックスは4勝1敗で敗退となった。
Zhaoは決定打となる遠距離を決め、安定したシュート力を見せ、アシスト6を記録。Wang Junjieが14得点、6リバウンド、うち2本のスリーポイントでチームを支えた。Hu Jinqiuはペイントを固め、6本中5本のシュートを決め、12得点、8リバウンド。
ニュージーランドはTaylor Brittが21得点6アシスト、Mojave Kingが19得点で4本のスリーと3スティールで対抗した。
中国は第1Q終盤に8-0のランで主導権を握る。Zhaoの連続スリーとHu Mingxuanのドライブで28-19でリード。第2Qに入ると、トールブラックスが反撃を見せる。Carlin Davisonのスリーがきっかけとなり、終盤にはTohi Smith-Milner、Flynn Cameron、Jordan Ngatai の連続得点で9-0のランを見せ、前半を42-40とした。
第3Qは激しい攻防戦。ニュージーランドのKingのスリーとCameronのアンドワンでニュージーランドが一時逆転するも、Hu Jinqiuのインサイドでの得点とZhaoの重要な場面でのジャンパーで中国が再びリード。WangのスリーポイントとYu Jiahaoのリバウンドからの得点で中国が7点差までリードを広げる。ニュージーランドはKingのスリーポイントと、Smith-Milnerがブザービターを決め89-90とし、第4Qへ。
第4Qは中国の落ち着きが光った。YuとLiao Sanningがリングへ走り込み差を広げ、Zhaoが決定的なスリーポイントを沈め、終盤のフリースローを着実に決めた。Kingの得点で2分を切って5点差に迫るも、LiaoのターンアラウンドとZhaoの終盤の性格なスリーで勝利を確実なものとした。
この勝利で中国は2015年以来、FIBAアジアカップの決勝に戻る。ニュージーランドは3大会連続で決勝進出を逃したが、3位を狙える状況である。
ニュージーランドの指揮官Judd Flavellのコメントは以下の通り。 「いい試合だった。よかった点もあった。第4Qで中国がリバウンドを徹底し、良いシュートを決めていたところからは、私達も学ぶことがある。我々は若いチーム。明日は切り替えて準備して、大会をいい形で締めくくりたい。」と語った。
無敗の快進撃を続ける中国は、もう一つの準決勝の勝者と日曜に決勝で対戦。10年ぶりのFIBAアジアカップのタイトル奪還を目指す。
FIBA