ジッダ(サウジアラビア) — 日本は遠距離からのシュートで火を吹き、グアムを102-63で圧倒。日曜にKing Abdullah Sports Cityで行われたこの試合で、グループBの2位を確定し、決勝トーナメントへ進む道を切り開いた。
AKATSUKI JAPANは成績を2勝1敗に伸ばし、グアムは1勝2敗で3位へ後退。両チームとも次のステージへ進出となるが、対戦カードはグループリーグ終了後に決定する。
富永啓生は再び試合に勢いをもたらす存在となった。このシューターは4本の3ポイントを含む20得点を挙げ、5リバウンドを記録するなど、効率的でハイエネルギーなパフォーマンスを見せた。西田雄大も16得点と自らの3本の3点シュートを加え、光を放った。
日本は試合開始早々、8-0のランを作り、富永と馬場のスリーポイント、そして富永のフリースロー2本でリードを築いた。第1クォーターの途中までにリードは15-7へ拡大し、西田の3点プレーが日本を初めての二桁リードへ導いた。第1Qだけで6本の3点シュートを決め、第1Q終了時点で27-15。
第2Qで西田が連続スリーポイントを沈め、40-24とリードを広げた。Earnest Ross Jr.が連続スリーポイントを決めてグアムが粘るも、日本が9-0のランで再び突き放し、富樫勇樹がロングレンジからのスリーで締めくくって、52-33での前半折り返しとなった。 第3Qも同じ展開となった。ホーバスヘッドコーチの目指すバスケットボールをコート上で体現し、ボールムーブメントの流動性、外角のシュートの正確性、そして粘り強いペースを見せた。馬場のフリースローでリードは20点に広がり、その後、吉井裕鷹の得点で66-42として試合最高の点差となった。終盤には富樫がさらに2本のスリーを決め、点差を78-52として、第4Qを迎えることとなった。
その後は試合を余裕をもってコントロールする展開となった。ジェイコブス晶と金近廉がリードを30点超へ押し上げ、日本のベンチメンバーも終盤まで高いテンポを維持した。試合終了時点で、日本は1試合でのスリーポイントシュート成功数の大会記録となる20本を記録していた。
日本のトム・ホーバスコーチはいまだに改善の余地があるとした。
「いまだに、いくつかの点で改善が必要だと思う。スリーを多く打った。オフェンスのバランスは少し、、、私たちが望む形からは違っていました。」と彼は語る。「それでもスリーポイントシュートを40%決められたのは素晴らしいこと。試合ごとに少しずつ良くなっています。次の試合が楽しみです。」と付け加えた。
グアムはRoss Jr.が17得点、6リバウンド、3スティールとチームを牽引したものの、爆発的な得点力のあるガードのJericho Cruzが欠場となり、その得点力を欠いた。
試合終了のブザーが鳴ると、日本のエフィシェンシーの高さが試合結果を物語っていた。長距離からのシュート、リバウンドを支配し、そしてゲームのテンポを安定してコントロールする落ち着き。 富永にとっては、彼のシューティング技術と自信が日本のオフェンスの中核となることができることを再び示す機会となった。 外からのシュートが絶好調で、富永がリズムを掴んでいるAKATSUKI JAPANは、決勝トーナメントで他のチームにとって手ごわい相手となるだろう。一方グアムは、決勝トーナメントでのより良いパフォーマンスを目指して、早急に立て直しを図る。 準々決勝進出をかけた次の試合では、グアムがグループAの2位と、日本が同グループの3位と対戦することになる。
FIBA