ミー(スイス)— FIBAバスケットボールワールドカップ2027 アジア予選2次ラウンドが開幕した。直近のWindow4は、選手やチームによる数々の名シーンが生まれ、大きな盛り上がりを見せた。
出場チームのパフォーマンスはSNS上で大きな話題となっただけでなく、パワーランキングpresented bySMARTにも大幅な変動をもたらした。
順位の変動を確認し、納得できるかどうかチェックしよう。
12. シリア ⬇️2️⃣
イラクを下して1次ラウンドをラウンドを有終の美で飾ったシリアだったが、2次ラウンドの開幕では厳しい戦いを強いられた。無敗を維持するオーストラリアとニュージーランドを相手に平均55.5点差で敗れ、平均124.5失点を喫した。このような厳しいWindowで希望を見出すのは容易ではないが、新戦力のJames Justice, Jr.の活躍は特筆に値する。彼はシュート成功率40.0%で平均21.5得点、3.0リバウンド、4.5アシスト、3.5スティールを記録した。
WASLのアル・ワフダSCで実績を残した後、彼にとって今回がFIBA代表戦での初舞台となった。マニラで経験を積んだ彼に対し、シリアが今後も起用を続けるのであれば、次のWindowでどのようなパフォーマンスを見せるのか興味深い。
11. カタール ⬇️5️⃣
カタール陣営に過度な悲壮感はない。開催国としてすでにワールドカップ出場権を確保しているためである。しかし、Window4はHakan Demir HC率いるチームにとって、厳しい現実を突きつけられる結果となった。東アジアの強豪である中国と日本に連敗。Al Janoub Arenaでの中国戦では57-83と完敗し、東京でのスター軍団日本との対戦では70-123で大敗を喫した。今回のワールドカップ予選において、カタールがWindow内で1勝も挙げられなかったのはこれが初めてである。
しかし、ここからのカタールには上昇の道しか残されていない。ワールドカップ開幕まで 「あと一年」 の節目を迎えた今、これらの教訓がチームをどのように逞しく成長させるかが注目される。
10. サウジアラビア ⬆️2️⃣
カタールと同様、サウジアラビアもこのWindowでは全敗に終わった。しかし、この中東のチャレンジャーたちが繰り広げた健闘は称賛に値する。ジッダで日本に敗れた後、イ・ヒョンジュンを擁する韓国に73-85で敗れたものの、序盤から東アジアの強豪を脅かす展開を見せた。その奮闘の中心にいたのがMohammed Alsuwailemである。彼は31得点(FG 11-13、3PT 1-1、FT 8-9)、13リバウンド、エフィシェンシー42という驚異的な数字を残し、自身がアジア屈指のビッグマンであることを改めて証明した。
ワールドカップ初出場を目指すチームにとって失敗の許されない状況が続く中、この目覚ましいパフォーマンスがWindow5へどのように繋がるかが注目される。
9. ヨルダン ↔️
新体制のもとでの成長痛とも言えるかもしれない、ヨルダンはこのWindowで勝ち星を挙げられず、Luis Guil HCのファルコンズのFIBAデビューはほろ苦いスタートとなった。
Wesam Al-Sousの後任として招聘されたスペイン人指揮官の初陣は、フィリピンに81-82で惜敗し、続いてオーストラリアに大敗を喫した。1次ラウンドを5勝1敗で終え、Window前の強化試合でも苦戦が続いていた中東の雄にとって、ここまでは厳しい道のりとなっている。11月に控えるWindow5までに、ヨルダン代表は立て直しを図ることができるだろうか。
8. 韓国 ⬆️2️⃣
昨年11月のワールドカップ予選開幕時に2勝0敗と好スタートを切って以来、韓国はまだあの時のような完璧なWindowを再現できていない。これは、Nikolajs Mazurs HCが求めるバスケットボールの完成度を高めている途上であることを示している。しかし、Window2のように連敗を喫することはなくなり、直近の2つのWindowでは1勝1敗。今回のWindowでも粘り強いサウジアラビアを下した。
これにより、直近3試合で2勝目となり、2023年に出場を逃したワールドカップ出場権獲得を目指すチームにとって、浮上の兆しとなるはずだ。
7. イラン ⬇️2️⃣
Window4を迎えるにあたり、イランに関する最大の話題は、昨年のアジアカップ以来となるFIBA復帰を果たしたMohammad Aminiであった。ボストン・セルティックスの一員としてNBAサマーリーグに出場して以来となる彼の姿に、ファンや関係者は期待を寄せた。しかし、2試合で平均11.5得点を挙げたものの、シュート成功率はわずか20.7%にとどまり、スリーポイントシュートは12本中0に終わった。
イランは、2025年アジアカップの3位決定戦で勝利したニュージーランドにオーバータイムの末91-93で惜敗し、続くフィリピン戦にも56-68で破れた。前十字靭帯(ACL)の怪我のリハビリ中であるSina Vahediや、Behnam Yakhchaliの不在が大きく響いていることは否定できない。
6. レバノン ⬇️2️⃣
アジア予選で最も波に乗るチームの1つとして今Windowを迎えたレバノンは、Nouhad Nawfal Sports Complexで韓国に快勝し、連勝記録を5に伸ばした。もちろん6連勝を目指したものの、敵地での中国戦に接戦の末敗れ、目標には届かなかった。
それでも、今年7月に負ったACLの怪我により不在となったWael Arakjiを欠く中、2次ラウンド開幕を1勝1敗で乗り切ったことは決して悪くない結果である。彼が出場すれば試合展開は一変するが、その不在は残された選手たちのモチベーションを刺激し、目標であるカタールへの出場権獲得に向かって突き進む原動力となっている。
5. 中国 ⬆️2️⃣
Window2以来初めて、中国は2勝を挙げたWindowとなった。その締めくくりとなったレバノン戦では、試合終了残り2.2秒でYang HansenがDJ Funderburk越しに決勝レイアップを沈め、89-87で手に汗握る勝利をおさめた。
しかし、そのシュートには勝利以上の価値があった。それは 「中国のヨキッチ」 の本格的な台頭を告げる一打であり、チームドラゴンにおいて彼自身最高となったWindowを締めくくる象徴的な瞬間となった。彼は今Windowで平均17.0得点、9.0リバウンド、2.0アシスト、1.5ブロックを記録。ポートランド・トレイルブレイザーズでNBA2年目を迎える新星は、ついにFIBAの舞台で本領を発揮し始めるか。もしそうであれば、ライバルたちにとっては大きな脅威となる。
4. フィリピン ⬆️4️⃣
今回のSMARTパワーランキングで最も大きな飛躍を遂げたのがフィリピンであり、その順位の上昇には十分な理由がある。Window2と3で4戦全敗を喫し、後がなくなっていたフィリピンだったが、見事なV字回復を果たした。カイ・ソットの代表復帰が大きな原動力となり、ライバルであるヨルダンとイランから勝利をあげ、ワールドカップ出場の望みを繋いだ。
この長身ビッグマンの復帰は、前回のウィンドウで悪化した脚の怪我からの回復が続く大黒柱のJustin Brownleeの不在を完全にかき消した。2戦全勝で終えたこの素晴らしいWindow4の勢いが、カタール大会の出場権を目指す今後の2つのWindowにどのような影響を与えるか注目される。
3. 日本 ⬇️1️⃣
改めて問いかけたい。この日本代表はワールドカップ予選史上最強のチームだろうか?
Window4の結果だけを見れば、その答えは容易に出てくる。八村塁を中心としたバランスの取れたオフェンスにより、サウジアラビアと2027年ワールドカップ開催国のカタールの両チームを下し、通算成績を6勝2敗に伸ばした。2024年パリオリンピック以来のAKATSUKI JAPAN復帰となったロサンゼルス・クリッパーズのスターは、3ポイントシュート成功率75.0%という驚異的な精度に加え、5.0リバウンド、3.0アシスト、3.0スティール、2.0ブロックを記録してWindow全体の主役となった。これは、彼が出場することですでにエリートレベルにある日本代表がどれほど強化されるかを示している。
2. ニュージーランド ⬆️1️⃣
ニュージーランドの連勝街道は続く。Window1で0勝2敗と出遅れたトール・ブラックスだったが、完全に見事なリズムを取り戻した。イランとの接戦を制し、続くシリア戦では余裕のある勝利を収め、連勝を6に伸ばしている。
これまでのWindowと同様、Judd Flavell HCのもとで選手たちがバランスの取れた攻撃を展開し、Sam Mennenga、Shea Ili、Flynn Cameronのトリオがチームを牽引した。昨年11月にオーストラリアに完敗してからの見事な巻き返しを見せ、カタール行きのチケット獲得に近づく中、この勢いを維持できるかが今後の鍵となる。
1. オーストラリア
オーストラリアはこの最高位の座を譲る気配がない。
ワールドカップ予選全体で全勝を維持しているのは、わずか3チームのみ。ブーマーズは、トルコ、カナダと並びそのうちの1つとして名を連ねている。Window1でニュージーランドに冷や汗をかかされたものの、その後は対戦相手を次々と粉砕している。
果たして、この絶対王者を倒せるチームは現れるのだろうか。
※パワーランキングは完全に主観的なものであり、公式なランキングシステムではない。すべての見解は執筆者の意見によるものである。
FIBA