ミー(スイス) — FIBAバスケットボールワールドカップ2027アジア予選のWindow1が幕を閉じた。4日間にわたる戦いを終えた今は、全16チームの現状を評価する絶好のタイミングだ。
圧倒的な連勝、衝撃的な番狂わせ、そしてその間に起きたあらゆる出来事を経て、SMARTパワーランキングVolume2として、どのチームが大きく躍進し、どのチームが順位を下げたのかを紐解いていく。
各チームは2試合ずつを終了。次回の2試合は2026年2月と3月に行われ、1次ラウンドは2026年7月に完結する。
2次ラウンドはその直後の8月に開幕し、その後2026年11月、2027年2月・3月のウィンドウへと続く。
各Windowの前後で、各国の進捗をパワーランキングとしてモニタリングしていく。
16. シリア ⬇️2️⃣
シリアはヨルダンに2連敗を喫した。先週日曜日にアンマンのPrince Hamza Hallで行われた2戦目は、苦しい展開だった。Jalen Harris一人にほぼやられたと言っても過言ではなく、彼は記録更新に迫る42得点を爆発させた。結果、ファルコンズに100-48という大差での勝利をもたらした。
ただ、パワーランキング16位であることの明るい兆しを強いて挙げるなら、ここからは上に上がるしかないということだ。
15. インド ⬆️1️⃣
インドはサウジアラビアとの2連戦での勝利を目指したものの、連敗に終わった。リヤドのGreen Hallでの初戦は51-75で完敗。続くチェンナイのNehru Indoor Stadiumでのホーム戦でも、57-81で惨敗となった。
間違いなく若いチームだ。しかし、ワールドカップ予選初勝利を手にするためには、若手たちが早急にステップアップする必要がある。
14. グアム ⬇️2️⃣
ワールドカップ予選へようこそ、グアム。
初出場のアジア予選、ホームでの開幕戦は「グアムで行われた史上最大のバスケットボールの試合」として、大きな熱狂で試合を迎えるも、現時点では明らかに一歩及ばないことを見せた試合となった。
ケソンでのBlue Eagle Gymで行われた第2戦では食い下がる姿勢を見せたものの、71-95で敗戦。グループAで0勝2敗と出遅れた。
13. イラク ⬆️2️⃣
イラクもグループCの開幕Windowで、イランを相手に2敗を喫した。しかし、第2戦の内容は次なるWindowへの希望の光となった。Abdullah Alibraheemiが負傷退場するという不運に見舞われるまでは、チーム メリと互角の戦いを演じた。
12. チャイニーズ・タイペイ ⬇️7️⃣
2025年アジアカップでの準々決勝進出など、ここ数ヶ月の躍進もあり、今予選でのチャイニーズ・タイペイへの期待は高まっていた。しかし、今回のWindowで日本に連敗を喫し、神戸での64-90の完敗を含め、その期待は大きく崩れ去った。
もちろん、まだ戦力が揃っていない可能性もあり、ホームでの観客の熱気は凄まじかった。ここからも彼らは戦いの手を緩めず挑むことは間違いない。
11. 中国 ⬇️8️⃣
Window1で最も意外な展開となったのは、この中国の順位だろう。2025年アジアカップで銀メダルを獲得し、伝統的な強豪が本来の姿を取り戻したという楽観的な雰囲気が漂っていた。しかし、宿敵・韓国に連敗を喫し、チーム・ドラゴンは呆然と立ち尽くすことになった。
もっとも、中国がランキングの下位に長く留まるとは考えにくい。彼ら自身もファンも、本来の力がどれほどかを知っている。この敗戦が、復活への起爆剤となるかもしれない。
10. レバノン ⬇️4️⃣
連勝はいずれ止まるものだが、レバノンにとって今Windowがその時となった。過去10年間にわたりカタールを圧倒してきたセダーズだったが、2027年ワールドカップ開催国を相手に、83-86で敗れた。
さらに受け入れがたいのは、ホームの Zouk Mikaelで敗れたという事実だろう。10年近くホームアドバンテージを誇ってきた彼らにとって、この敗北は痛恨だった。
Yoyo Khayatのシュートがなければ、このWindowを全敗で終えるところだった。グループ最強の座を狙える力はあるが、今Windowは彼らの最高のパフォーマンスだったとはいいがたい。
9. ニュージーランド ⬇️5️⃣
トールブラックスをこの順位に置くのは心苦しい。宿敵オーストラリアを相手に、あと一歩で連勝できるところまで追い詰めていた。Davo Hickeyさえいなければ。本当に、あと一歩だった。
しかし、現実はWindow1を終えて0勝2敗だ。
理論的には、今Windowがニュージーランドにとって最大の試練だったと言える。この対戦を予選の早い段階で終えたと前向きに捉えるべきだろう。今後のWindowではよりニュージーランドにとって有利な対戦が続くはずだ。
ファンは、Sam Mennengaのポスターのようなダンクで、Hickeyの決勝シュートの残像をかき消すしかない。
8. サウジアラビア ⬆️3️⃣
サウジアラビアは、アジアカップ開催で得た勢いを維持したいところだ。Ali Alsanhaniコーチが再び指揮を執り、チームは勢いをそのままに、インドを圧倒して連勝。グループDの単独首位に立った。
AlsuwailemとAbdur-Rahkmanはエースとしての自信を、これらの勝利で深めた。しかし、ここから先はさらに厳しい戦いになることを自覚しておく必要がある。
7. ヨルダン ⬆️3️⃣
Roy Ranaコーチは、自身2度目のFIBA大会でついに最高のスタートを切った。前述のHarrisの活躍に加え、Ahmad Al Dwairiら主力のチームへの復帰で、西アジアの強豪は、シリアをスイープし、カタールへの切符に向けた挑戦を鮮やかに開始した。
また、Ahmad Alhamarshehがヨルダン代表としてFIBA公式戦100試合出場を達成し、チームの100得点での勝利に貢献したことも祝福したい。ベテランによる見事なキャリアの節目となった。
6. カタール ⬆️7️⃣
アジアバスケットボール界におけるこの10年で最大級の番狂わせを演じたカタールは、グループDを混戦に持ち込み、現在2位につけている。Hakan Demir コーチ率いるチームは、2027年に向けた最強のチーム作りに向け、確かな進歩を見せており、自信に満ち溢れている。
忘れてはならないのは、ターンオーバーがYoussef Khayatのレイアップに繋がらなければ、無敗のスタートを切っていた可能性すらあったということだ。アジアカップでの結果は忘れ、2027年に向けて 「新生カタール」となるのだろうか。
5. イラン ⬇️3️⃣
イランを見るのが楽しみな理由の一つに、Behnam Yakhchaliの復帰がある。2025年アジアカップで銅メダルを獲得したメンバー(Arsalan KazemiやSina Vahedi)はそのままに、スターガードを呼び戻した。結果はイラクをスイープし、ヨルダンとグループCの首位となっている。
さらに恐ろしいのは、負傷発表のあったMohammad Amini抜きでこれを成し遂げたことだ。彼が戻れば、チームは確実にさらに強くなる。
ランキングの順位が下がったのは、彼らのプレーが悪かったからではなく、他のチームがより強豪を相手に躍進したことによる相対的な結果だ。
4. フィリピン ⬆️4️⃣
カイ・ソットを欠きながらも、フィリピンはグアムを圧倒して2連勝を飾った。アジア予選の1試合での最多リバウンド記録の更新や、2017年に樹立したブロック記録へのタイ記録など、数々の記録を塗り替えた。Window1は、新たな時代へと着実に歩みを進めるギラスのプログラムに新たな希望をもたらした。
今後はニュージーランドやオーストラリアといった強豪との対戦が控えるが、このWindowで果たすべき役割は完璧に遂行した。
3. 日本 ⬆️6️⃣
日本とチャイニーズ・タイペイの2連戦は接戦になると予想されていたが、日本がその予想を覆し、Windowをスイープした。渡邊雄太は新キャプテンとして見事なリーダーシップを発揮し、河村勇輝らの復帰が期待される次のWindowは、さらにエキサイティングなものになるだろう。
チームは期待を裏切らなかった。そして神戸に素晴らしい熱気をもたらしたファンも同様だ。
2. 韓国 ⬆️5️⃣
2023年のワールドカップを逃した韓国にとって、これ以上の意思表示はない。歴史的なウィンドウとなった。
FIBAの大会で中国を相手に2連勝したことはこれまで一度もなかったが、2025年、彼らはそれを成し遂げた。北京での死闘を制した後、ウォンジュでのホーム戦でも説得力のある勝利を収め、初戦の勝利がまぐれではないことを証明した。
「歴史的」 という言葉以外、見当たらない。
1. オーストラリア ⏸️
William David "Davo" Hickey。
なんというプレーだ。
※パワーランキングは完全に主観的なものであり、オフィシャルなランキングシステムではありません。すべてのコメントは執筆者個人の見解です。
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