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2023年8月25日
9月10日
03/05/2023
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本戦出場チームフォーカス - カーボベルデ ベテランが揃うブルーシャークスがワールドカップ初挑戦に燃える

ミー(スイス)-4月29日、フィリピンのマニラで「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の組み合わせ抽選会が開催され、数ヶ月後に世界チャンピオンを目指す32チームの顔ぶれが出揃う。

今回はFIBA男子ワールドランキングpresented by Nike 64位、ワールドカップ初出場となるカーボベルデを紹介しよう。

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どのように本戦出場が決まったか

カーボベルデは、これまでのワールドカップ出場国の中で最も人口の少ない国として、今夏のワールドカップで歴史的なデビューを果たすことになる。FIBAアフロバスケット2021で準決勝に進出したあと、アフリカ予選の最終戦でワールドカップ出場権を獲得した。2007年以来の大陸ベスト4入りを果たした今、ブルーシャークス(=カーボベルデ男子代表の愛称)はワールドカップで自分たちの存在を示そうと燃えている。

 

予選は2021年11月にアンゴラで行われたグループAの戦いで幕を開けた。エマニュエル・トロヴォアダヘッドコーチ率いるカーボベルデ代表は、初戦のナイジェリア戦に79-71で勝利。17回のリードチェンジの中、アンダーソン・コレイアが15点を叩き出すスリリングな展開となった。第2戦のウガンダ戦では、5人のスターター全員が2桁の得点を挙げたものの、77-74で敗北。マリとの第3戦は無効となった。

ブルーシャークスは2022年7月に活動を再開し、ルワンダで行われた開幕戦では、ナイジェリアに15点のリードを許しながらもウォルター・タバレスが15点、13リバウンド、イバン・アルメイダが14点、13リバウンド、7アシストを記録し、79-70で2度目の勝利に導いた。

続くウガンダ戦でもウォルター・タバレスが21得点、6リバウンドを記録。ウィリアムズ・タバレスも22得点をあげ、87-78で勝利した。その結果、カーボベルデはマリとの第2戦が中止となり、第2ラウンドに進出した。

 

 

コートジボワールで開催された2022年8月のWindowでは、グループEの開幕戦でギニアを相手にウォルター・タバレスが15得点、13リバウンド、ジョエル・アルメイダが14得点を挙げ65-48で勝利を収めたが、これがこのWindow唯一の勝利となった。

その後アンゴラに65-58で敗れ、コートジボワール戦ではウォルター・タバレスが23得点、14リバウンド、フィデル・メンドンカが19得点を挙げたが、77-69で敗れた。

 

スター選手であるビッグマン、ウォルター・タバレスを欠くことになったアンゴラでの2023年2月のWindow初戦では、38歳の元ポルトガル代表ベティーニョ・ゴメスがブルーシャークスの一員としてデビューし、19得点、9リバウンドを記録。ウィリアムズ・タヴァレスも20得点を挙げ、ギニアを78-70で下し勝利を収めた。

次のアンゴラとの試合の数時間前に、ウォルター・タバレスがアンゴラの首都ルアンダに到着。イバン・アルメイダとベティーニョ・ゴメスがともに14得点、ウォルター・タバレスが11得点、15リバウンド、6ブロックを挙げたものの80-67で敗れた。

ワールドカップ出場をコートジボワールとの試合に賭けることになったカーボベルデは、13点ビハインドから第2クォーターを28-6で立て直し、79-64で勝利。イバン・アルメイダが20点、ゴメスが15点、ウォルター・タバレスが13点を獲得し、歴史的勝利を収めて世界の舞台への出場を決めた。

 

ワールドカップでの最高成績

カーボベルデはワールドカップ初出場という歴史的快挙を果たすだけでなく、人口57万1966人という、これまでで最も人口の少ないワールドカップ出場国となる。これまでの記録は、2019年中国大会のモンテネグロで、当時の人口は62万人強だった。

過去のワールドカップ

2019年中国大会の予選は、群島国の参加がなかったFIBAアフロバスケット2017に出場した16チームによる予選だったため、カーボベルデにとっては今回が初めてのワールドカップ予選であった。アフロバスケット2017の予選ではゾーン2で2勝4敗となり、セネガル、マリ、ギニアに次ぐ4チーム中4位に終わった。

カーボベルデが過去最もワールドカップに近付いたのは、FIBAアフロバスケット2013の上位3チームが2014年スペイン大会に出場できるという状況で、6位に終わった時だった。

注目選手

スペインを拠点に活躍するスター選手のビッグマン、ウォルター・タバレスがフロア内外で活躍することだろう。しかし、トロヴォアダヘッドコーチは、他にも優秀な選手を抱えている。

ウォルター・タバレスはカーボベルデのために強く立ち向かった

カーボベルデはこの夏、最も小さなワールドカップ出場国となるだけでなく、最も年齢の高いチームになるかもしれない。予選10試合すべてに出場したジョエル・アルメイダは37歳、同じく予選全試合出場のイバン・アルメイダは34歳で、どちらも活躍を見せている。フィデル・メンドンカは39歳、引退したもののワールドカップ予選のために復帰したジェフリー・シャビエルは38歳で、ベティーニョ・ゴメスと同じ年齢だ。ウォルター・タバレスでさえすでに31歳で、シェーン・ダ・ロサ、ケビン・コロネル、ケネティ・メンデスも30代だ。

カーボベルデのワールドカップ出場のために現役復帰したジェフリー・シャビエル

最も将来に期待がかかるのは、ブルガリアでプレーする27歳のウィリアムズ・タバレスだ。また、アンダーソン・コリア、パトリック・リマ、ケビン・ゴメス、ルイス・テシェイラ、ビクトル・トーヨーなどが、経験を活かして次世代をリードするだろう。

ウィリアムズ・タバレス

本戦出場チームフォーカスシリーズ

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