ベルリン(ドイツ) — 日本代表と田中こころをよく見ていると、ひとつのことがすぐに浮かび上がる。それは、溢れる笑顔だ。
Even when it's not clutch time, I always play believing that if I attack aggressively, it will definitely create openings for the players around me
コートの上でも、ベンチでも、コート外であっても、マリ戦で勝利したときのように、AKATSUKI JAPANは楽しい雰囲気に包まれている。
田中にとって、これはシニア代表に選出されてから身につけたものではない。笑顔が自然とこぼれる。
「楽しんでいる時は、自然と笑顔になります。」 と、ワールドカップデビュー戦で18得点、3リバウンド、7アシストという見事な数字を残した田中は語った。
「昔から笑ったり笑顔でいるのが好きでした。」
しかし、この若きガードは、周囲の環境がそれを簡単にしてくれているという。
「最初の頃から、先輩方が自分がプレーしやすく、自分らしくいられる環境を作ってくれたおかげです。」
日本がFIBA女子バスケットボールワールドカップ2026という最大の舞台へ踏み出すにあたり、そうしたチームのカルチャーは特に重要になる可能性がある。
結局のところ、笑顔の裏には、世界最高峰の相手に自分たちを試していこうと準備を進めるチームの姿がある。
田中にとって、ベルリンへの道は個人としての成長の道でもあった。 昨年のFIBA女子アジアカップは、シニア代表として臨んだ初のメジャー大会であり、国際バスケットボールの厳しさと忘れがたい素晴らしい瞬間の両方を経験した。
「シニア代表として初めて出場した大会がアジアカップで、そのアジアカップでは本当に苦しい瞬間も、最高の瞬間も両方経験しました。」と振り返る。
「本当に山あり谷ありでした。」
「その両方の経験を経たからこそ、当時の自分から今の自分へ大きく成長できたと感じています。」
その成長の一部は、周囲の人々を頼ることを学んだ点から生まれている。
以前の田中は、困難に直面すると自分の中に溜め込む傾向があったという。日本代表の一員となったことが、それを変えるきっかけとなった。
「先輩方と本当にじっくり話し合い、友達とも話をしました。」と彼女は語った。
「それまでは自分の中にかなり抱え込んでしまう癖があったけど、色々な人の助けを借りて外に出せるようになりました。それによって心がずっと軽くなり、乗り越えてくることができました。」
これは、日本の明るい雰囲気の裏に存在するものを垣間見せるもう一つの側面だ。
笑顔は本物であるが、その下に存在するサポート体制もまた同様に本物である。経験豊富な選手たちが若手の手本となって心地よくプレーさせ、選手同士が困難な局面で互いを支え合い、目の前の挑戦を楽しもうとする集団が作られている。
今回のワールドカップにおける日本代表には、経験豊富な選手が不足していない。レジェンドである高田真希や渡嘉敷来夢から、主将の宮澤夕貴、実績があるスターである町田瑠唯、Money Motoと言われる山本麻衣(マニー)と多彩だ。
そして、ベルリンでの挑戦にもまた不足はない。
田中は、最高峰のレベルの選手たちに対し、自分のプレーがどこまで通用するのか確かめる機会であるという点に特に強い興味を抱いている。
「これほど高いレベルで戦う選手たちと対戦する機会を得られて、本当に楽しみにしています」と彼女は語った。
「実際にそのレベルの選手と対戦した時、これまで練習してきたことがどれだけ発揮できるか、すごくワクワクしています。」
「本当に楽しみです。」
ドイツは、特に魅力的で試練となる対戦相手だ。
しかし、相手が強いというだけではなく、田中はこの一戦を、レベルが上がっても自分たちらしさを出せるかを証明する機会として捉えている。
「ドイツと対戦する時、レベルがすごく高くなるのは当然だと思います。本当に強いチームです」と彼女は認める。
「彼女たちのホームで戦うことになります。私たちにとっては間違いなくアウェー独特の厳しい雰囲気になります。」
「それすらすごく楽しみだし、どんな環境でトップレベルのチームと戦っても、自分たちのスタイルのバスケットボールを貫き、引かずに 『日本のバスケットボール』 を表現できるかの勝負になると思います。」
アグレッシブであり続けようとするその姿勢は、田中自身のプレースタイルにも反映されている。
最近行われた韓国との強化試合でもそれを実証し、試合終盤の勝負どころで結果を残した。しかし、クラッチタイムのプレッシャー下でのパフォーマンスについて問われても、劇的なマインドセットの変化について語ることはない。
田中にとって、マインドセットを変える必要はないという点が重要なことなのだ。
「クラッチタイムでなくても、自分がアグレッシブに攻めていけば、絶対に周りの選手にズレやチャンスが生まれると信じて常にプレーしています」と彼女は話す。
「チャンスがある限り、何度でも攻め続けるべきだと常に考えている」
— 田中こころ
「だから、クラッチタイムだからといってマインドセットを変えるのではなく、試合開始の瞬間から同じ強い気持ちを持ってプレーするようにしています。」
これはおそらく、日本代表というチームそのものを表す適切な描写でもある。
笑顔や笑い声が真っ先に目につくかもしれないが、それを闘争心の欠如と見誤ってはならない。
むしろ、喜びこそがその鋭い闘争心を開花させる環境の一部となっているのだ。
田中にとってそこは、自由にプレーし、躊躇なく攻め立て、最初から自分を温かく受け入れてくれた仲間たちとともに成長し続けられる場所となった。
今、最大の試練がやってくる。
日本は自分たちのスタイルで、一丸となり、アグレッシブに、そして間違いなく笑顔を浮かべて立ち向かっていく。
FIBA