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2023年8月25日
9月10日
09/05/2023
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本戦出場チームフォーカス - ベネズエラ あともう一回に賭けるベテラン勢

ミー(スイス)-4月29日、フィリピンのマニラで「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の組み合わせ抽選会が開催され、数ヶ月後に世界チャンピオンを目指す32チームの顔ぶれが出揃う。

今回はFIBA男子ワールドランキングpresented by Nike 17位、FIBAアメリカップ2015チャンピオンのベネズエラを紹介しよう。

 

 

どのように本戦出場が決まったか

フェルナンド・ドゥロヘッドコーチは、カウナスで行われた男子オリンピック予選の準決勝でスロベニアに敗れ東京オリンピック出場を逃した悔しさを胸に、アメリカ大陸予選に臨んだ。

予選最終日、ドミニカ共和国がアルゼンチンに逆転勝ちを決めたことで、2019年準優勝国アルゼンチンの本戦出場が消え、ベネズエラのワールドカップ出場が決まった。

 
ベネズエラの予選は、2021年11月にアルゼンチンで開催されたグループAのバブルトーナメントで、パナマを相手に2試合の快勝を収めてスタートした。

2022年2月のWindow2もアルゼンチンのブエノスアイレスで開催されたが、ベネズエラは4000人の観衆の前でアルゼンチンに71-58の大逆転で勝利した。この試合でネストル・コルメナレスは17得点、8リバウンドを記録し勝利に貢献した。第2戦でもパラグアイを相手に、ジョルマン・サモラが24得点を挙げ、確実に勝利を掴んだ。

2022年6月7月のWindowではアルゼンチンに2度目の勝利を収めようとしたが、14点のリードを保てず、69-66で敗れた。しかし次のパラグアイ戦では、サモラが24得点の活躍を見せ、パラグアイに勝利した。

グループAで首位に立ったベネズエラは、2022年8月のWindowでさらに2勝してグループEの戦いをスタートした。初戦アウェーのバハマ戦では、マイケル・カレラとガーリー・ソホがともに17点を獲得して86-81で勝利した。第2戦ドミニカ共和国との試合では、途中21点のリードを奪われたが、4人の選手が2ケタ得点を挙げて76-72で勝利した。

 
9月に行われたFIBAアメリカップ2022では、グループステージでパナマとメキシコを破るも、準々決勝でアルゼンチンに76-53で敗れた。2022年11月ワールドカップアメリカ大陸予選に戻ると、ベネズエラはカナダに38点差で大敗を喫し、ドミニカ共和国には14点のリードを保てず72-68で敗れ、それまでの勢いを失っていた。

2023年2月の最終Windowでは、ホームでバハマを相手に6選手が2ケタ得点を挙げ、35点差で圧勝を収める。ところが最終戦となるホームでのカナダ戦は、マイケル・カレラとコルメナスがダブルダブルを記録したものの、敗北を喫した。

しかしドミニカ共和国がアルゼンチに劇的勝利を挙げたことで、ベネズエラはワールドカップの切符を手に入れた。

ベネズエラは、ワールドカップ出場の行方を最終戦の後まで待つこととなった

ワールドカップでの最高成績

ベネズエラは今回が5回目のワールドカップ出場となる。初出場は1990年で、2002年と2006年に続き2回目の連続出場を果たす。最初の3回はファーストラウンド敗退となったが、2019年ようやくセカンドラウンドに進出。過去最高の32チーム中14位という結果に終わった。

2006年、ナイジェリアに勝利したベネズエラ

過去のワールドカップ

2006年、ベネズエラはグループリーグでナイジェリアに勝利したものの、1勝4敗でRound of 16進出を逃し、21位で終了した。2019年の中国大会で世界の舞台に戻り、ポーランドに敗れた後、コートジボワールと開催国の中国を破ってセカンドラウンドに進出。しかしアルゼンチンとロシアに敗れて、14位という結果に終わった。

 

注目選手

有力候補はベテラン選手が多く、30歳以上の選手が9人、そのうち7人が33歳以上で、ベネズエラは最も年齢の高いチーム編成となるだろう。チームを引っ張るのはマイケル・カレラ、ホルナン・サモラ、ネストル・コルメナーレス、グレゴリー・バルガスといった選手で、同じく30歳以上のダビド・クビラン、ミゲル・ルイス、ウィンディ・グラテロール、ペドロ・チュリオ、ハイスラー・ギレントも出場が期待される。

ガーリー・ソホ - ベネズエラの希望となる存在

23歳のガーリー・ソホは、ヨハネル・シフォンテス(27歳)やホセ・マテラン(26歳)と同様に、世代交代の橋渡し役としてチームに期待されている選手の一人だ。もしドゥロヘッドコーチが将来を考えるのであれば、イタリアを拠点とするファブリツィオ・プリアッティと、身長2.18mのエンリケ・メディナの2人の才能ある19歳のうち、1人または両方を連れてくる可能性もある。

本戦出場チームフォーカスシリーズ

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