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2023年8月25日
9月10日
26/04/2023
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本戦出場チームフォーカス - コートジボワール いよいよ足跡を残す準備が整ったエレファンツ

ミー(スイス)-4月29日、フィリピンのマニラで「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の組み合わせ抽選会が開催され、数ヶ月後に世界チャンピオンを目指す32チームの顔ぶれが出揃う。

今回はFIBA男子ワールドランキングpresented by Nike 42位、FIBAアフロバスケット2回優勝、4回準優勝の記録を持つコートジボワールを紹介しよう。

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どのように本戦出場が決まったか

コートジボワールは、FIBAアフロバスケット2021の決勝でチュニジアに78-75で敗れて優勝を逃した悔しさを胸に、アフリカ予選に臨んだ。

2019年に続き2大会連続のワールドカップ出場を目標に掲げ、スペイン人のイグナシオ・レズカノがヘッドコーチを務めていたが、2022年秋にスロベニア人のデヤン・プロキッチに交代した。

ヘッドコーチの交代はエレファンツ(=コートジボワール男子代表の愛称)のプレーに影響を与えることはなく、アフリカ勢として最初にワールドカップ出場権を獲得した。コートジボワールは、2019年ワールドカップの際は、アフリカチームで最後に本戦出場権を獲得していた。

 

ワールドカップへの道は、2021年11月にアンゴラで行われたアフリカ予選グループCの開幕戦、アンゴラとの試合で16点を先制したにも関わらず20-3のビハインドを背負うという、衝撃的な形で幕を開けた。チームは反撃に成功し、マクセンス・ダディートが残り6秒で得点を決め、57-56で勝利。アンゴラにとっては30年以上ぶりにホームで黒星を喫する試合となった。この試合でダディーとスーレイマン・ディアベートはともに15得点を挙げた。

第2試合では、18歳のアッセミアン・ムーラーレが4本の3ポイントを含む20得点、ステファン・コナテが19得点を挙げ、中央アフリカ共和国に92-64で勝利した。ギニア戦では、ヴァフェッサ・フォファナが16得点を記録し、80-69で勝利した。

その後中央アフリカ共和国との試合でダディートが19得点、コステロが8得点、10リバウンド、5アシスト、4スティール、2ブロックを記録し、73-63で勝利して5勝0敗とした。次のギニア戦では14-2とリードされたものの、コステロが12得点、9リバウンドを挙げて65-56で勝利を収めた。

 

コートジボワール連盟は2022年8月、レズカノに代わりプロキッチを一時的なヘッドコーチとして迎え、アビジャンで試合を行った。ディアバテはポイントガードに戻り、アレックス・ポイスラスは第2ラウンドグループEの初戦と同時にチームに参加した。ナイジェリアとの試合では残り15分で相手を引き離し、フォファナが25得点、11リバウンドを挙げ、78-66で勝利した。

第2戦となるウガンダとの試合にも、91-80で勝利。ポイスラスが24得点、8リバウンド、フォファナが18得点、ディアバテが13得点、11アシストと活躍を見せた。

Window最終戦でカーボベルデを77-69で下し、ワールドカップ出場権を獲得。ポイスラスとコナテはともに16得点を挙げた。

 

2022年9月、プロキッチは正式にヘッドコーチに就任。2023年2月の最終Windowでは若手選手のプレーを見ようと、アンゴラでの試合に4人の10代の選手を招集した。

ジャン-フィリップ・ダリーが19得点、フォファナが12得点、10リバウンド、ディアバテが11アシストを記録したものの、すでに出場権を獲得し危機感を欠いたチームは、ナイジェリアとの初戦を72-63で落とした。

続くウガンダとの試合では、シア・ディエンが23得点、8アシストを記録し、89-44で破り復活を遂げた。

しかしアフリカ予選最終戦は、カーボベルデに13点のリードを奪われたのち、79-64で2度目の敗北を喫する。この試合により、カーボベルデはワールドカップ出場権を獲得した。

ワールドカップでの最高成績

コートジボワールは5度目、2大会連続でのワールドカップ出場となり、1982年と1986年に続く2回目の連続出場を果たす。

1982年は13チーム中13位、1986年は24チーム中(下位12チームの区別はなかったものの)13位となり、これが過去最高の成績である。2010年には24チーム中21位、2019年の中国大会では32カ国中29位という結果だった。

プエルトリコにワールドカップ唯一の勝利を飾るコートジボワール

過去のワールドカップ

1982年(0勝7敗)、1986年(0勝5敗)と一度も勝利を掴むことが出来なかったコートジボワールは、2010年のグループステージ最終戦でプエルトリコを88-79で下し、ワールドカップ初勝利を挙げて21位となった。

2019年ワールドカップの舞台に戻ったエレファンツは、ファーストラウンドの3試合(中国、ベネズエラ、ポーランド)で敗北を喫する。17〜32位の下位グループリーグで、ナイジェリアと韓国と戦うがいずれも黒星となり、再び勝利を掴むことなく29位という結果でワールドカップを終えた。

注目選手

予選12試合すべてに出場したのはヴァフェッサ・フォファナだけだが、スレイマン・ディアバテ、マクセンス・ダディート、ガイ・エディなど、9試合に出場した選手が5人いる。彼らが、この夏のワールドカップで活躍する主要な核となるだろう。

スレイマン・ディアバテ

エレファンツには、他にも多くの武器がある。マット・コステロやアレックス・ポイスラスは、圧倒的なビッグマンとしてペイントエリアでの役割を担うことが期待されている。

アッセミアン・ムーラーレ

また、スティーブン・コナテや、パワフルな20歳のガードのアッセミアン・ムーラーレ、ニスレ・ズズア、バズーマナ・コネ、ジャン・ケベ、シレ・ディエン、セドリック・バー、イスマエル・サノゴ、チャールズ・アブオといった選手もいる。

本戦出場チームフォーカスシリーズ

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