グループB:ジャオ・レイの素晴らしいパフォーマンス+その他記憶しておくべきプレイの数々
仙台(日本) - 中国と日本のようにレベルの高い人材が集まったチーム同士が対決する時、常に多くの学びがある。2023FIBAバスケットボールワールドカップアジア地区予選・グループBのWindow1では、この2チームが対戦。
ここでは、週末に行われた日本と中国の対戦から得られた5つのポイントをご紹介する。
4連勝
今回の2勝により、中国は、アジアカップ予選を含めて、今年に入ってから日本に対して、4連勝となった。
フィリピン・クラークで開催されたバブルの頃(FIBAアジアカップ予選)では比較的接戦だったが、仙台で行われたワールドカップ予選では、2試合とも中国が1試合平均24.5点差で圧勝。両試合とも、一時は30点以上のリードを奪った。
もちろん、この2つの大会の間には、特に日本にとって多くの変動要因があった。4年間チームに在籍したフリオ・ラマスから、トム・ホーバスに監督が交代し、わずか数ヶ月しか経っていなかった日本にとっては、今回のWindowは間違いなく移行期間を意味していた。今回、日本代表に選ばれた選手たちも、フレッシュな顔ぶれが多く、成長には痛みが伴うものである。
最後に、日本はホスト国としてすでにワールドカップへの出場権を得ているため、最初からすぐに勝たなければならないというプレッシャーが少ないことも挙げられる。
中国が日本に圧勝したことがどれほど印象的であったかを否定はしないが、日本のファンがパニックに陥る必要はない。。。今のところはまだ。
特筆すべきこと
そうは言っても、日本のバスケットボールファンが少し心配しなければならない部分もある。
過去3回の中国戦、特にワールドカップ予選でのこの2試合で、日本はリズムに乗るのが遅かった。土曜日の第1戦は19-2でスタートし、日曜日の再戦でも8-0とリードを許してのスタートとなった。トム・ホーバス監督は試合後の記者会見で、このようなスロースタートを改善すべき点として強調していた。
日本はよくチームを立て直して状況に適応しましたが、序盤に遅れをとったことで、勝利のチャンスに風穴を開けてしまった。
繰り返しになるが、これは新任のヘッドコーチを迎え、選手も初めて代表チームでプレイするようなチームにはよく起こりうることであり、今後改善の余地があることである。
Inside Out
中国は、第1戦と第2戦では、オフェンスのやり方が大きく変えてきた。
第1戦では、ジョウ・チー(24点)とフー・ジンチュウ(15点)のビッグマンがオフェンスを担っていた。ドゥ・フォン監督は、サイズの優位性を活かし、効率的に試合を進めた。
第2戦では、ジョウ・チー抜きで、同じ攻め方をすることもできたが、代わりにペリメーターを使って得点を重ねた。得点上位4人のうち3人がガードで、合計54得点、フォワードのジャン・ジェンリンも17得点を記録。3ポイントシュートは24本中14本を決め、第1戦の5-17本から約2倍の成功率となった。
ここで重要なのは、中国はインサイド・アウトサイド両方から相手を痛めつけるのに、十分な才能を持っているということだ。
希望の光
ホーバス監督がこの2試合で得たポジティブな要素の1つは、若手選手の可能性を示したことだ。その中でも特に注目したいのが、西田優大だ。
日本のユースの代表プログラムでは、過去にも八村塁や馬場雄大などの優れた選手を育ててきたが、西田もその次の世代になる可能性がある。22歳の西田は、これまでのユース代表チームの主役であり、シニアの代表チームに招集された際にも断片的にプレイしてきた。しかし、今回のWindow1では、ホーバス監督が西田に大幅な出場時間を与え、西田はその期待によく応えた。
爆発的な数字ではないが、1試合平均19分の出場で10.5得点、2リバウンド、2アシストを記録しており、今後も注目すべき選手だ。
中国の"Rui"
この日本の最初のWindowに八村塁がいたら面白かったであろう。しかし、ファン達は別の "Rui "の素晴らしいパフォーマンスを見ることができた。それは中国側のRui、ジャオ・レイだった。
初戦でも10得点、6リバウンド、5アシスト、3スティールとオールラウンドに活躍したが、注目を集めたのは次の試合での大活躍だった。25歳のジャオ・レイは、日本のディフェンスを相手に6本の3ポイントを決めて27得点を挙げ、4リバウンド、5アシスト、4スティールを記録して勝利。
今回のWindowで中国から注目すべき選手を選ぶとしたら、それは間違いなくジャオ・レイだ。
FIBA