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2023年8月25日
9月10日
11/05/2023
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本戦出場チームフォーカス - 南スーダン ブライトスターズはワールドカップデビューで輝きを放つか

ミー(スイス)-4月29日、フィリピンのマニラで「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の組み合わせ抽選会が開催され、数ヶ月後に世界チャンピオンを目指す32チームの顔ぶれが出揃う。

今回はFIBA男子ワールドランキングpresented by Nike 62位、ワールドカップ初出場となる南スーダンを紹介しよう。 

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どのように本戦出場が決まったか

南スーダンは、初めてのワールドカップアフリカ予選参加の前に、FIBAアフロバスケット2021への初出場を果たし、没収試合で不戦勝となったカメルーン戦のほか、ウガンダとケニアに勝利し準々決勝に進出。その後、最終的に優勝したチュニジアに敗れたが、チームは最高の状態でワールドカップ予選に臨んだ。

2011年に国家として設立され、2013年12月にFIBAに加盟したばかりのブライトスターズ(=南スーダン代表の愛称)は、アフリカ予選を通じてシンデレラストーリーを展開した。

ワールドカップ予選は、2人のコーチが指揮することとなった。最初と最後のWindowは連盟会長で元NBAオールスターのルオル・デン、中間の2つのWindowはブルックリン・ネッツのアシスタントコーチであるアメリカ人のロイヤル・アイビーが担当した。

予選残り2試合を残し、歴史に残る初のワールドカップ出場を決めた。

 

南スーダンが入ったグループBは、2021年11月のWindowでは試合が行われず、2022年2月セネガルでアフリカ予選をスタートした。初戦でルワンダを68-56で下し、クアニー・クアニーが18点を獲得して、さっそく初勝利を掴んだ。

ルオル・デンヘッドコーチ率いるチームは、わずか5カ月前のアフロバスケットで南スーダンを80-65で下しチャンピオンになったチュニジアに、72-64で劇的勝利を収めた。この時ヌニ・オモットは20得点を挙げ、2020年2月まで続いていたチュニジアの連勝をストップした。

その後カメルーン戦でアニアーバニー・マコイが25得点、オモットが20得点を獲得して74-68で勝利し、Window1を終えた。

 

2022年7月のWindowに向けたコーチとしてやってきたアイビーは、開催国ルワンダを73-63で倒し、初のセカンドラウンド進出を果たした。この試合でブル・クオルは16得点、デン・アクオスは15リバウンドを記録した。

その後チュニジアを相手にオモットが16得点、サンデーデクが15得点、8アシストを記録し、再びアフリカチャンピオンに75-61で勝利した。

次のカメルーン戦は、オモットとクオールがともに17得点を挙げ67-56で下し、ファーストラウンドをパーフェクトな状況で終えた。

 

2022年8月チュニジアで行われたWIndowでもアイビーがチームを指揮した。グループFの初戦セネガルとの試合は、11回のリードチェンジの末に69-66で敗れ、ブライトスターズはついに敗退した。

次のコンゴ民主共和国との試合はマジョク・デンが19得点を挙げ、101-58で勝利し見事に復活を遂げた。

さらに次の試合でデクが18得点、5アシストを記録し、エジプトを85-65で下して見事な勝利を収めた。

 

エジプトで行われた2023年2月のWindowで再びルオル・デンが指揮を執り、セネガルとの試合に臨んだ。10回のリードチェンジがあり、11点差から追い上げるというスリリングな展開の末に83-75で勝利を掴み、ワールドカップ出場権を獲得した。南スーダンは、アフリカ史上初めて初挑戦でワールドカップに進出したチームとなった。この試合でオモトは26得点、8リバウンド、デクは7得点、9リバウンド、6アシストを記録した。

その後はコンゴ民主共和国に82-61で勝利。マジョク・デンの18得点を筆頭に、5人の選手が2桁の得点を挙げ、好調な試合展開を見せた。予選最後のエジプト戦は、15回のリードチェンジの後、第4クォーターを25-9で抑え97-77で勝利。マジョク・デンとクアニーはともに22点を記録した。

ワールドカップでの最高成績

南スーダンはこの夏、ワールドカップに初出場し、アジアで歴史を刻むことになる。2011年に設立された国家で、2013年にFIBAファミリーに加わった。

過去のワールドカップ

2019年ワールドカップの予選は、FIBAアフロバスケット2017の16チームのみが参加したため、南スーダンの参加はなかった。2017年のアフロバスケット予選では、ゾーン5で4チーム中3位の1勝2敗という成績だった。

FIBAアフロバスケット2017予選でプレーする南スーダン代表

注目選手

フォワードのヌニ・オモットは得点王となっただけでなく、予選の全12試合に出場した4選手のうちの1人でもある。アフロバスケット2021ではプレーしなかったが、明らかにブライトスターズの中心選手の一人となった。

デン・アクオスとマーレン・ガットクオスは、アフロバスケットとアフリカ予選12試合すべてに出場し、パディエット・ワンも予選全試合に出場した。

ヌニ・オモット

オモットの他にも、予選で平均2桁の数字を残した5人のうちの1人が、リーダーでキャプテンのクアニー・クアニーである。また、今後の活躍に期待がかかるアニアーバニー・マコイや、ブル・クオル、サンデー・デック、マジョク・デングもいる。

アニアーバニー・マコイ

さらに、ビッグマンのルアル・アクイルやコッチ・アグエル・バー、ジョク・カクオール、デンアンゴク・ヤクデン、クル・ニョク・クアトといった選手もいる。

本戦出場チームフォーカスシリーズ

他の本戦出場チームの紹介もご覧ください。
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