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2023年8月25日
9月10日
10/02/2023
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本戦出場チームフォーカス - スロベニア ドンチッチ率いるチーム、最高のモチベーション

ミー(スイス)-4月29日、フィリピンのマニラで「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の抽選会が開催され、数ヶ月後に世界チャンピオンを目指す32チームの顔ぶれが出揃う。

スペインオーストラリアフランスに続き、次はFIBA世界ランキング7位のチームであり、2020年オリンピックセミファイナリストFIBAユーロバスケット2017王者のスロベニアを紹介。

どのように本戦出場が決まったか

欧州王者として2019年のワールドカップ出場権を獲得できなかったスロベニアは、特別な想いをもってFIBAバスケットボール・ワールドカップ2023欧州予選に臨んでいた。2023年ワールドカップの出場権獲得を目指し、アレクサンデル・セクリッチヘッドコーチがチームを率いている。キャプテンのエド・ムリッチは10試合すべてに出場し、ジャカ・ブラジッチとジガ・ディメッツはともに8試合に出場、他の5選手も6試合以上に出場した。

 

2020年のオリンピック準決勝にセンセーショナルに進出したスロベニアのワールドカップ予選は、バルカン・ダービーから始まり、ザグレブで(クロアチア)で行われたクロアチアとの試合に76-74で勝利。クレメン・プレペリッチは、5試合で3度スロベニアトップの得点を記録し、ホームでスウェーデンに94-89で勝利した試合でも、30得点と8アシストと活躍した。

スロベニアは、Window2でフィンランドに2試合とも敗れるも、その後、Window3とWindow4で選手の補強を行った。ルカ・ドンチッチがNBAのシーズン終了後にチームに合流し、ゴラン・ドラギッチは引退からの復帰を果たした。ドンチッチは、スロベニアを3勝に導き、平均25.7得点、9.7リバウンド、8.0アシストを記録する大活躍を見せた。

 

Window4に続いて行われたFIBAユーロバスケット2022では、スロベニアは死のグループを勝ち抜いたものの、その後準々決勝でポーランドにまさかの敗退を喫した。NBAの2人のスター選手だけでなく、他のスコアリーダーも欠き、チームはWindow5に向けて不安な状態で臨むこととなった。

しかし、ジガ・サマーはルカ・ドンチッチを髣髴とさせるプレーで、スロベニアをイスラエル戦とホームでのドイツ戦での勝利に導いた。ドイツ戦では14得点、12アシスト、5リバウンドでチームに貢献し、ワールドカップ出場権を獲得。21歳という若さのジガにとって、素晴らしい経験となったことだろう。

ワールドカップで最高の結果を

スロベニアは2006年から2014年まで3大会連続でワールドカップに出場し、今回が4度目のワールドカップ出場となる。2006年にはベスト16で敗退したが、2010年と2014年には準々決勝に進出し、ワールドカップ史上最高の成績を収めたバルカン半島出身の国である。

FIBAバスケットボールワールドカップ2014 アメリカ戦でのゴラン・ドラギッチ選手

過去のワールドカップ

スロベニアは2006年の日本大会で初めて世界の舞台に立ち、グループリーグでセネガルとプエルトリコに勝って2勝3敗、ベスト16でトルコに敗れました。4年後のトルコ大会では、グループリーグを4勝1敗で通過し、敗れたのはアメリカのみ。オーストラリアを破り、初めて準々決勝に進出しましたが、またしてもトルコに敗れました。

2014年のスペイン大会では、スロベニアはリトアニアにのみ敗れ、グループリーグ4勝1敗となり、ドミニカ共和国を破って再び準々決勝に進出。ベスト8をかけた試合では再び、アメリカに119-76で敗れました。

スロベニアはFIBAユーロバスケット2017のチャンピオンとして2019年ワールドカップの予選に臨みましたが、セカンドラウンド・グループIで3勝9敗の最下位となり、中国大会出場権を逃しました。


注目選手

スロベニアがワールドカップに進出できたのは、多くの、そしてしっかりしたタレントが大勢いたからだ。しかし、リーダーが揃えばセクリッチコーチが率いるチームは非常に強いチームとなる。ルカ・ドンチッチはすでにワールドカップでプレーする意思を表明しており、ゴラン・ドラギッチは最近のインタビューで参加する可能性をほのめかしている。この2人がフロアにいれば、何が起きてもおかしくない。

ルカ・ドンチッチとゴラン・ドラギッチが参加すれば、スロベニアにもこの夏、いい結果を残すチャンスがあるだろう

また、ブラッコ・チャンチャー、マイク・トビー 、ジョーダン・モーガン、クレメン・プレペリッチ、エド・ムリッチ、ヤカ・ブラジッチ、ゾランドラギッチ、アレクセイ・ニコリッチ、 ジガ・サマーとジガ・ディメッツなどの強力なチームのコアとなる選手たちがいる。若手のグレゴー・グラスとウルバン・クラブザールも、トレーニングキャンプでよいパフォーマンスを見せれば、ロスター入りを果たすかもしれない。

FIBA