×
2023年8月25日
9月10日
26/04/2023
News
読む

本戦出場チームフォーカス - オーストラリア 初の表彰台入りを目指すブーマーズ

ミー(スイス)-4月29日、フィリピンのマニラで「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の組み合わせ抽選会が開催され、数ヶ月後に世界チャンピオンを目指す32チームの顔ぶれが出揃う。

スペインの次は、FIBA男子ワールドランキングpresented by Nike 3位、2020年オリンピック銅メダリストFIBAアジアカップ2022優勝のオーストラリアを紹介しよう。

Sieh dir diesen Beitrag auf Instagram an

Ein Beitrag geteilt von FIBA Basketball World Cup (@fibawc)

 

どのように本戦出場が決まったか

オーストラリアは、3人のコーチとともにワールドカップの出場権を獲得した。第1次予選ではロブ・ビバリッジが、第2次予選では東京オリンピックでも指揮したブライアン・ゴージャンがヘッドコーチを務めた。そして2022年FIBAアジアカップと第3、第4次予選では、マイク・ケリーが指揮を執ることとなった。

 
第1ラウンドは、オーストラリアがメルボルンで中国に2度苦戦したものの、無敗で終了。中国との最初の試合でブーマーズ(=オーストラリア男子代表の愛称)は、途中16点リードするものの接戦に追い込まれたのち、76-69で勝利。グループ第6戦では、オーストラリアと中国が第3クォーター終了時点で45-45と拮抗していたが、第4クォーター開始から14得点を挙げ、最終的にはわずか3点しか与えず71-48で逃げ切った。日本での最初の3試合では、東京2020大会の銅メダリストであるニック・ケイが、チャイニーズ・タイペイ戦で14得点、11リバウンド、10アシストのトリプルダブルを達成した。

ワールドカップ予選1次ラウンドの後に開催されたFIBAアジアカップ2022では、決勝戦でレバノンを75-73で下し、2017年からの王座を無敗で守り抜いた。

2022年8月のWindowでは、デヤン・ヴァシリエヴィッチが圧倒的な存在感を示した

2022年8月のWindowでは、デヤン・ヴァシリエヴィッチがバーレーン戦で22点、イラン戦で23点を獲得。両試合あわせて10本のスリーポイントを決め、チームを快勝に導いた。そして2022年11月11日、カザフスタン戦で97-50の大勝利を収め、予選を突破した。

ワールドカップでの最高成績

オーストラリアは過去13回のワールドカップのうち、2002年大会を除く12回出場しており、5大会連続のワールドカップ出場となる。1982年にベスト8に進出しセミファイナルラウンドを戦ったものの、2019年までその舞台に戻ることはなく、2019年の4位がこれまでで最高の結果である。

パティ・ミルズが2019年オーストラリアを準々決勝に導いた

過去のワールドカップ

2006年のアメリカ戦と2010年のスロベニア戦の敗戦以降、オーストラリアにとってベスト16以降が大きなハードルとなっていた。2014年ベスト16進出後のトルコ戦では、第3クォーターで12点のリードを見せるものの追い上げを許し、残り5.0秒のエミール・プレルドジッチの3ポイントシュートにより65-64で敗れ、失意を味わった。

2019年の中国大会では、1次ラウンドを無敗で通過し、2次ラウンドでドミニカ共和国とフランスを倒して準々決勝に進出した。

 
パティ・ミルズが24得点を挙げ82-70でチェコを下し、準決勝に進出。準決勝ではミルズが34得点を挙げたものの、優勝となるスペインには叶わず、マーク・ガソルが33点を獲得し、ダブルオーバータイムの末に95-88で敗れた。その後3位決定戦でフランスに67-59で敗れ、無念の帰途についた。

注目選手

中心となるのは、2019年ワールドカップと東京オリンピックでその得点力を証明したパティ・ミルズとなるだろう。

アジアカップ2022予選でブーマーズの一員として活躍したジョシュ・ギディー

他にも、NBAで実績を積むジョシュ・ギディーがより大きな役割を担うと見られ、ジョー・イングレス、ジャック・ロンデール、マティス・タイビュルなども活躍が期待されている。また、ジャック・ホワイト、ニック・ケイ、ダンテ・エクサム、アロン・ベインズ、ジョシュ・グリーン、サム・フローリング、ダイソン・ダニエルズらも忘れてはならない存在だ。ブーマーズは表彰台への真剣勝負を挑むことになるだろう。

FIBA